サウジ・プロフェッショナルリーグSPL)第1節が14日に行われ、アル・イテファクとアル・ナスルが対戦した。

 今夏のマーケットにおいて大型補強を敢行した2クラブが開幕戦で激突する。ホームチームのアル・イテファクは指揮官としてスティーヴン・ジェラード監督を招へいした他、リヴァプールからジョーダン・ヘンダーソン、リヨンを退団したムサ・デンベレらを獲得。対するアル・ナスルには既にクリスティアーノ・ロナウドが在籍していたが、今夏にはバイエルンからサディオ・マネインテルからマルセロ・ブロゾヴィッチ、RCランスからセコ・フォファナマンチェスター・ユナイテッドからアレックス・テレスが加入していた。

 ジェラード監督はヘンダーソン、デンベレをSPL開幕戦でスタメン起用。一方、アル・ナスルは12日にアラブ・クラブ・チャンピオンズカップ決勝のアル・ヒラル戦で延長戦を含めた120分間を戦ったことから、ブロゾヴィッチ、テレス、フォファナらがメンバー外に。同試合で負傷したC・ロナウドも欠場となったが、マネはキャプテンマークを巻いてピッチに立っている。

 試合は立ち上がりの4分に動く。アル・ナスルは右サイドでのパス交換からアリ・アル・ハッサンが内側のスペースに侵入してボールを引き出す。マイナスへの折り返しをマネがダイレクトで沈め、アル・ナスルが先手を取った。

 前半の45分間はこのままアル・ナスルの1点リードで終了したものの、後半に入るとホームチームが反撃を開始。47分、右コーナーキックをシンプルに中央へ上げると、ボールはGKナワフ・アル・アキディにキャッチされたものの、アリー・ハッザージーとの接触によりまさかのファンブル。このボールをロビン・クアイソンが押し込み、試合を振り出しに戻した。

 続く53分には新戦力が躍動。左サイドでのパス回しからヴィチーニョが深い位置に侵入。クロスボールは相手に当たってコースが変わると、中央へ詰めていたデンベレが難なく押し込んだ。後半開始から10分も経たずしてアル・イテファクが試合をひっくり返した。

 90分にはペナルティエリア右で浮き球パスに反応したマネがボレーシュートを沈めたものの、オフサイドのため得点は認められず。14分と表示されたアディショナルタイムの中でもゴールネットは揺れず、試合はこのままタイムアップ。マネの加入後初ゴールでアル・ナスルが先手を取りながら、後半立ち上がりの2発でアル・イテファクが逆転に成功し、昨季7位のアル・イテファクが2位のアル・ナスルを下した。マネとヘンダーソン、かつてリヴァプールで共に戦った2名が再会した一戦は、ジェラード監督率いるアル・イテファクに軍配が上がっている。

 次節は18日に行われ、アル・イテファクは敵地でアル・ハズムと、アル・ナスルはホームでアル・タアーウンと、それぞれ対戦する。

【スコア】
アル・イテファク 2-1 アル・ナスル

【得点者】
0-1 4分 サディオ・マネ(アル・ナスル)
1-1 47分 ロビン・クアイソン(アル・イテファク)
2-1 53分 ムサ・デンベレ(アル・イテファク)

ヘンダーソン(左)とマネ(右)が腕章を巻いてサウジで再会 [写真]=Getty Images