社会人には、仕事そのもの以前に覚えることがたくさんある。名刺交換の方法に電話の取り方、会議室での座り方……うっかりすると、しぐさひとつでチャンスを逃しかねない。
この記事では、そんな大人のためのビジネスマナーを紹介する。さて、今回の問題は?
答え:A
基本的に、出入口から遠い場所が上座だ。図のような配置の場合、一番奥にあたるAが上座となる。
一方で、出入口に一番近く、操作盤を扱うBの場所が下座にあたる。ちなみに、エレベーターは、原則として上位の人から乗って上位の人から降りる。ただし、自分より上位の人を複数案内する場合はまったく逆で、「失礼します」とひと声かけて自分から乗り、操作盤の「開」ボタンを押して上位の人たちに乗ってもらうようにするといい。
頭が混乱してきた方もいるかもしれない。そんなときは、これだけ覚えてほしい。★立場が上の人がドアに挟まらないように。働かなくて済むように。
そう考えれば、出入口や操作盤に近い場所立つのは自然と下位の人となり、エレベーターの乗り降りの順も確定する。
暗記するだけでは使いこなせないのがマナーの難しいところだが、原則を把握してそれをアレンジする方法であれば、臨機応変に対応しやすくなる。特定の正解よりも、考え方の基本を押さえておく方が、周囲に快適に過ごしてもらえる近道といえるだろう。
[参考文献:浅井真紀子監修『これ1冊でOK! 社会人のための基本のビジネスマナー』(ナツメ社 2019年2月)]
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