9月に公開を控えるドキュメンタリー映画『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』より、マドンナの出演シーンが解禁された。

 映画『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』は、世界的ファッションデザイナーであるジャンポール・ゴルチエの半生を描いたランウェイ・ミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』の舞台裏に迫ったドキュメンタリーだ。

 『ファッション・フリーク・ショー』は、ゴルチエ自らが企画・脚本・演出を手掛け、全世界で35万人以上を動員したステージ。2年にも及んだその制作過程を追った本映画では、ゴルチエと旧知の仲であるマドンナが登場する。

 ゴルチエはマドンナの衣装を手掛けてきたデザイナーでもあり、なかでも有名なのが、1990年のワールドツアー【ブロンド・アンビション・ツアー】でマドンナが身に纏った“コーンブラ”だ。女性のパワーと解放の象徴としてデザインされたこのアイテムは、フェミニズムジェンダーフリーをいち早く謳い上げたゴルチエの先見性と共に、今でも伝説的に語り継がれている。

 今回解禁されたマドンナの出演シーンは、2018年の【メットガラ(Met Gala)】に登場した際の映像だ。【メットガラ】はニューヨークメトロポリタン美術館で毎年開催されているファッションの祭典で、同年は“カトリック”がテーマだった。ゴルチエはマドンナのために十字架ベールと調和した黒のドレスをデザインし、自らは神父風の衣装に身を包んだ。

 映像では、2人が控室で談笑しながら衣装合わせを行っている様子が映し出されると同時に、マドンナとの出会いについて語るゴルチエのナレーションが流れる。ゴルチエは「(マドンナには)デビュー当時から注目していた。英国人だろうと思ったよ。服選びが上手だからね」と冗談交じりに語る一方で、「彼女のスタイルは、僕の感性にとても近い」「類まれな人物だ」などと賛辞を送っている。

 急病による緊急搬送の影響で7月から予定していたワールドツアーを延期したマドンナ。延期が決まる前、コーンブラの写真をInstagramに投稿したことから、23年ぶりにステージ上で披露するのではないかと一部でささやかれていた。

 ドキュメンタリー映画『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』は、9月29日よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、新宿シネマカリテほか全国公開予定。


◎映画情報
ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』
9月29日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、シネ・リーブル池袋、シネマカリテほか全国公開
配給:キノフィルムズ
(c) CANAL+ / CAPA 2018

本日誕生日のマドンナ、『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』より出演シーン解禁