ジャンポール・ゴルチエの半生を描いたミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』の舞台裏を追ったドキュメンタリー映画『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』より、マドンナの出演シーンが解禁された。

【動画】映画『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』本篇映像「マドンナ出演」編

 ジャンポール・ゴルチエの半生を描いたランウェイ・ミュージカル『ファッション・フリーク・ショー』は、ゴルチエ自らが企画・脚本・演出を手掛け、全世界で35万人以上を動員した熱狂のステージだ。本作は、2年にも及んだその制作過程を追ったドキュメンタリーで、そのなかでゴルチエと旧知の仲であるマドンナが登場する。

 ゴルチエはマドンナの衣装を手掛けてきたデザイナーでもあり、なかでも有名なのが、1990年のワールドツアーの「ブロンド・アンビション・ツアー」でマドンナが身に纏った「コーンブラ」だ。女性のパワーと解放の象徴としてデザインされたこのアイテムは、フェミニズムジェンダーフリーをいち早く謳い上げたゴルチエの先見性と共に、今でも伝説的に語り継がれている。

 本日8月16日は、マドンナの誕生日。今年で65歳となる彼女は、40年以上に渡って音楽界の第一線で活躍し続け、それと同時に世界的なファッションアイコンとしても君臨してきた。そんなマドンナの誕生日を記念して、本作よりマドンナの出演シーンが解禁となった。

 今回、解禁されたマドンナの出演シーンは、2018年のメットガラ(Met Gala)に登場した際の映像だ。メットガラニューヨークメトロポリタン美術館で毎年開催されているファッションの祭典であり、その年は「カトリック」がテーマだった。ゴルチエはマドンナのために十字架ベールと調和した黒のドレスをデザインし、自らは神父風の衣装に身を包んだ。

 映像では、2人が控室で談笑しながら衣装合わせを行っている様子が映し出され、それと同時にマドンナとの出会いについて語るゴルチエのナレーションが流れる。ゴルチエは「(マドンナには)デビュー当時から注目していた。英国人だろうと思ったよ。服選びが上手だからね」と冗談交じりに語る一方で、「彼女のスタイルは、僕の感性にとても近い」「類まれな人物だ」と彼女に対して最大の賛辞を送っている。

 マドンナといえば、急病による緊急搬送の影響で、7月のワールドツアーの延期が発表されたことが記憶に新しい。延期が決まる前には、彼女がコーンブラの写真をインスタグラムに投稿したことで、23年ぶりにステージ上で披露するのではないかとの報道もあった。今まさに、マドンナの今後の動向に大きな注目が集まっている。

 映画『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』は、9月29日より全国公開。

映画『ジャンポール・ゴルチエのファッション狂騒劇』ポスタービジュアル (C)CANAL+/CAPA 2018