TOWER GALLERY初の海外アーティスト展示:Home展
中国出身のTANG TANGは、日本文化や風景に親しみを感じ、
東京タワーで日本初の展示を開催。
本展のテーマとなる「Home」シリーズは
彼女自身の視点や独自の技法を通じ、
質素さ、平穏さ、彼女の人生の断片をつなぎ合わせて再構築し新たな解釈の作品です。
また、彼女の中国人アーティストとしてのバックグラウンドが、
異なる国と都市で旅行と居住を繰り返す中で触れた
多種多様な文化環境を、彼女がをどのように捉え、解釈するのか。
彼女のアプローチや表現方法に注目しながら、
日本の象徴的な建築物を異なる文化的背景を持つ彼女の視点から捉えた作品をお楽しみください。

『Home展』

TANG TANG 『Home』 @TOKYO TOWER

東京タワー フットタウン3階 TOWER GALLERY

8月16日(水)~8月31(木)

10:00~22:00

入場無料

(展示3階/最終日20:00迄、販売2階/全日19:00閉店)

主催 TANG TANG / 「東京タワーで、あいましょう。」計画

協力 催進/「東京タワーで、あいましょう。」計画室 / (株) BJ

印刷協力 DNP 大日本印刷株式会社

特別協力 株式会社TOKYO TOWER

汤汤/TANG TANG

略歴

2020年 「I」 @美術アカデミー展示ホール(フィレンツェ/イタリア)

2021年 「Buffonata」 @ヴィラ・ストロッツィ(イタリア/フィレンツェ)

2021年 「1963年*」 @サンタザイア美術館(ボローニャ/イタリア

2021年 「The Hybrids」 @マルコ・ロッシ現代美術ギャラリー (フランス・パリ)

2022年 「愛についての文章や詩のための薔薇」 @チュイルリー公園(フランス・パリ)

2023年 「Beautiful life」 @Grand Cana(ベネチアイタリア

平凡な質素さ、賑やかへの渇望の小ささ

「Home」シリーズというのは、私が人生の断片をつなぎ合わせて再構築を試みたものです。

落ちた髪の毛、誤って割れたカップ、食べ残したケーキ、庭の落ち葉…これらの断片は私の人生の軌跡を記録しており、孤独や無力と対抗する自分との対話そのものです。このシリーズは、作品制作と展覧を目的とする従来の作品とは異なり、私を癒してくれる良き思い出のようなものです。

美とは何かについて、中国の作家沈従文が書いた一節を引用したいと思います。「凡そ美である限り、家というものはないでしょう。たとえば、流れ星や落花、蛍、これら皆、家がありません。鳳凰を飼う者は見たことがあるでしょうか。月光縷々を束ねることができる者はいるのでしょうか。流れ星には流れ星の、私には私の居場所があるのです。」美しい一節です。

では、なぜ美には「家」がないのでしょうか。哲学上、美という感覚は所有できないもの、或いは失いそうなものを感知できる方法です。

美は体験であり、家もなければ所有感もありません。私はただ創作過程を通して、些細ながらも真実にまつわる美を感じたいです。

このシリーズに「Home」という名前をつけたのもそのためです。

ある雨の日、中庭に置いてあったまだ乾いていない石膏が雨によって異なる痕跡が残されていることに気づき、石膏と色をキャンバスに塗り、キャンバスを雨が降り注ぐ中庭に置いときました。そしたら、雨がキャンバスにリズミカルな色を残すようにしました。

庭の落ち葉、隣人の不注意で私の庭に落ちてきたティッシュ、鳩の糞などをかき集め石膏で固めます。私の家の出来事は、これらの生活の断片によって記録されています。

絵は声なき詩であり、詩はまた声が満ちった絵である

文字で絵描きに試みた上で、絵で私を述べる

空白

私は、人生の空白を知覚、観察と表現を通して受け入れています。そして、私の思考は時間の流れにおける連続した活動を詩は物語り、断⽚やストロークで彩らせます。その空⽩を埋め続ける過程こそが、世界を俯瞰できる完全なる私になりたいという願望の代弁です。そのため、私はこの作品を「空⽩」と名付けました。真っ⽩なキャンバスと絵の中の空⽩は私の状態、すなわち私の自⼰⽋如、そして私の自⼰表現への欲求そのものです。

このシリーズでは私は、私が書いた詩、私の日記やエッセイ、暗記した本の中のセリフと詩歌などを私の思考の順序や透視図法に沿いながら、これらの言葉を並び替えて空⽩を埋めようとしています。

一方は詩、もう一方は絵画、私は異なるキャンバスで、埋められない空白の中で、ひたすら描き続けます。私の文字を⾊で語り、それと相応なる写真や本の断⽚で空白をコラージュしています。私は、本に対する私なり認識、そして人生に対する私の考察、これら私と関わるメッセージと描いた絵で、この情報が氾濫化した時代と抗いたいと試みています。この高度なジェネレイティブ・テクノロジーと断⽚化が満ちっている社会にて、私は自我の空白を保ちながら、独立した意志でそれを埋めようとしています。

詳しくは「東京タワーで、あいましょう。」計画のホームページから!

https://tta-keikaku.jp/

Instagram @tta_keikaku

■「東京タワーで、あいましょう。」計画(TTA計画)とは

世代、そして国境をも越え、多くの人々が集う東京タワーを文化発信拠点に、伝統文化をはじめ、

ストリートカルチャー、アート、エンターテイメント、ファッション、食など、日本の魅力を発見・発信していくプロジェクトです。

配信元企業:株式会社BJ

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