セグンダ・ディビシオンスペイン2部)に所属するレアル・オビエドは16日、元スペイン代表MFサンティ・カソルラの加入を発表した。

 クラブの発表によると、契約期間は2024年6月30日までの約1年間で、カソルラはセグンダ・ディビシオンが定めた最低賃金プレーすることになる。また、同選手のユニフォームの売り上げの10パーセントは下部組織への投資に充てられ、全ての肖像権がクラブに譲渡されたことも併せて明らかになっている。

 現在38歳のカソルラは2003年夏にレアル・オビエドの下部組織からビジャレアルBに加入し、1年後にトップチーム昇格を果たした。途中レンタル移籍を挟みつつ、2011年までの約7年間で公式戦244試合に出場し35ゴール35アシストをマークするなど中心選手として活躍。ヨーロッパにその名を轟かせると、マラガでの1年間のプレーを経て、2012年夏にアーセナルへ完全移籍で加入した。

 アーセナルではすぐさま定位置を確保し、初年度からプレミアリーグで12ゴール12アシストをマークするなど大活躍。イングランドでの晩年は度重なる負傷に苦しめられたものの、在籍した6年間で公式戦通算180試合出場29ゴール45アシストという成績を残し、合計4つのタイトル獲得に大きく貢献した。その後はビジャレアルで再び際立った活躍を見せると、2020年夏には当時シャビ・エルナンデス監督(現:バルセロナ)が率いていたアル・サッドに加入。同クラブでは公式戦通算96試合に出場し36ゴール38アシストをマークしたが、契約満了により今夏に退団が発表された。

 また、2008年5月にデビューを飾ったスペイン代表では、国際Aマッチ通算81試合に出場し15ゴール11アシストをマーク。FIFAワールドカップブラジル2014と2度のEUROを経験している。

【動画】サンティ・カソルラが20年ぶりに古巣へ帰還

アル・サッド在籍時のカソルラ [写真]=Getty Images