ガソリン価格の上昇が止まりません。レギュラー1Lあたり200円以上の店も増えてきました。いま最も高いラインの値段は、いくらくらいなのでしょうか。

ガソリン価格上昇が止まらない!

ガソリンの販売価格が上昇が止まりません。資源エネルギー庁が発表した、2023年8月14日(月)時点におけるレギュラーガソリンの店頭販売価格(現金。以下同)は、前の週と比べて全国平均で1.6円値上がり、181.9円でした。

上昇は13週連続で、1か月前(7月10日)と比べると約8円の上昇で、過去最高値だった2008年8月の185.1円に迫る水準まで上がってきたことが報じられています。なお、軽油ですら160円を超えて161.4円に、ハイオクに至っては192.7円をつけています。

地域差も大きく、都道府県別で今週もっともレギュラー平均価格が高い鹿児島県では、187.8円でした。また、ガソリン価格比較サイト「gogo.gs」を運営するゴーゴーラボによると、「サービスエリア内のガソリンスタンドでは、レギュラー価格が190円台後半から200円台前半と高値になっているため、長距離移動の際は事前の給油を心がけてください」とのことです。

ちなみに同サイトはユーザーが現地確認した投稿などで情報が構成されていますが、高速道路ではレギュラー1Lあたり207円や208円をつけているところもあるほか、8月17日(木)7時時点の情報としてレギュラー「214円」の店も。このままいけば全国平均が「200円超え」になるのではとの声も見られますが、すでに一部では、「210円超え」の世界も目前に迫っていることが伺えます。

もちろんSNSなどでは悲鳴の嵐です。「また上がるってよ」との声や、スタンド店頭の値上げ告知などを投稿する人も多く見られます。

価格上昇の大きな要因は原油価格の高騰と円安の影響、そして石油元売りに対する政府からの補助金が段階的に縮減していることなどです。こうしたことによる仕入れ価格の上昇を店頭価格の値上げ理由として告知している店もあります。

政府の石油元売りへの補助金は2022年1月から始まりましたが、政府は6月以降、段階的に減らしており、10月にはゼロにする予定です。このため、ガソリン価格が3月連続で高騰した場合にガソリン税を引き下げる「トリガー条項」の凍結解除を望む声が高まっています。

ガソリン価格の上昇が止まらない。写真はイメージ(画像:写真AC)。