東海道新幹線から撤退することが発表された、車内でのワゴン販売。今のうちに体験したいという人も多いかもしれません。そもそも何が買えるのでしょうか。

アイスは有名だけど 新幹線の車内で買えるもの

JR東海が先日発表した、東海道新幹線での車内ワゴン販売の終了。新幹線で長らくお馴染みの風景であったことから、ネット上でも惜しむ声が上がっています。

ワゴン販売が終了するのは2023年10月末。残り約3か月間、まだ東海道新幹線車内販売に出会うことができます。そもそも車内販売では何が体験できるのか、販売を担うJR東海パッセンジャーズに聞きました。

●そもそも車内ワゴン販売はどの列車で行われているのか

東海道新幹線では、「のぞみ」「ひかり」で車内販売があります。例外は品川始発、浜松始発、名古屋発着の列車ですが、1日数本のレアケースです。

●車内ワゴン販売で何が買えるのか

商品のラインナップは多種多彩です。主力商品であるスジャータのカップアイス、通称「シンカンセンスゴイカタイアイス」はもちろん、ホットコーヒーや駅弁、サンドイッチ、お酒とおつまみ、子供がよろこぶグッズ、雑誌「ウェッジ」「ひととき」、マスクなども扱っています。

これらの商品一覧は、車内販売を担当するJR東海パッセンジャーズのWebサイトで確認することができます。

これを見るだけでもかなりの商品数です。しかし同社にたずねたところ「品切れが無い限り、サイトの商品一覧に記載の商品は、すべてワゴンに積まれ、購入することができます」とのこと。

ちなみに雑誌「ウェッジ」「ひととき」は、グリーン車では最初から座席の前のポケットに入っており、そのまま持ち帰りも可能となっています。

地味に気になるポイント

●アメニティ類はちゃんと提供されるのか

弁当などを購入した際、割りばしは本体についていないため、別途提供されます。お手拭きは駅弁に付属していますが、必要な場合はパーサーに申し出ればもらえるそうです。なおグリーン車では、最初から「おしぼり」が配布されます。

いわゆる「お冷」のサービスについては、「ミネラルウォーター『Mont Fuji』(140円)やお茶『静岡茶』(170円)などをご用意していますので、別途ご購入ください」ということでした。

●食事が終わったあとのゴミはどうすればいいのか

ドア横にあるゴミ箱に、自分で捨てに行きます。なおグリーン車では、パーサーが室内へ回収に来ます。

●窓側の席で隣に客がいるなど、パーサーに声をかけづらい場合、物を受け取りづらい場合

手を上げればたいていの場合は気づいてもらえます。また、前座席との空間は想像よりも広いため、通路側の客が寝ていた場合なども、弁当の受け取りで特に問題はありません。飛行機エコノミークラスでの機内食と比べれば、まだゆとりがあると言っていいでしょう。

●そもそも、車内販売が無くなるのはどの区間?

10月末で終了となるのは、東京~新大阪間のみ。それより西側(山陽新幹線)では、11月以降も車内販売は継続されます。東北・上越・北陸・山形・秋田新幹線でも車内販売は継続されますが、こちらはアイスやお菓子・おつまみなどが中心で、弁当の販売はありません。

東海道新幹線のイメージ(画像:写真AC)。