8月18日(金)より放送スタートするドラマ8「ブラックポストマン」(毎週金曜夜8:00、テレビ東京系 ※初回は夜8:00-9:48)の記者会見が8月17日に都内で行われ、主演を務める田中圭、共演の志田未来、高橋メアリージュンハリセンボン近藤春菜が出席した。

【写真】田中圭からの暴露に笑ってしまう志田未来

田中圭が“ダークヒーロー”に

同作は、ごく普通の人が今を生きるために、小さなアクションを起こす。ほんのちょっと勇気を出す。そこから世界が変わっていく様を、二転三転する謎、敵・味方が入れ替わる戦いをエンターテインメントに徹して描くサスペンスドラマ。

田中演じる主人公・副島力也は、困っている人がいたら放っておけない性格で、つい首を突っ込んで厄介ごとに巻き込まれてしまう、陽気で落語好きな「郵便配達人」。しかし裏の顔は、警察や司法が手を出さない事件の被害者を救うため、加害者を制裁する「ダークヒーロー」という役どころだ。

また、力也の後輩郵便配達人・草薙桃役を志田、力也の幼なじみで、強気な性格の刑事・祖父江ひなた役を高橋、力也と桃の先輩郵便局職員で、局内のムード―メーカー・原田遥香役を近藤が務めるほか、平山浩行、金澤美穂、正名僕蔵、甲本雅裕、杉本哲太と個性豊かなキャストの出演が決定している。

■役柄を紹介するも「難しいですね。どこまで話していいのか」

登場した田中は「副島力也という郵便配達員をやらせていただいております。かつて郵便配達員をしていて、あることがきっかけで一度職を離れ、ホスピスで働いていたんですけれども、またあることがきっかけで10年ぶりに戻ってまいりまして、ネバーランドの悪魔事件に関わっていきます」と役どころを紹介。

「副島くんも『どうしたもんだろう』という中で戻ってきて、その中でいろいろ巻き込まれて、自分もいろいろやっていくという…これ難しいですね、どこまで話していいのかが。ちゃんと聞いてからここに来たらよかった!」と反省しつつ、「とにかく、いろいろ訳ありっぽい主人公をやらせていただいています。よろしくお願いします」とあいさつした。

続く志田は「桃は明るく、どこにでもいるような普通の女の子。副島さんの後輩なんですけど、桃もいろいろ抱えています」と自身の役どころを紹介。「今後それがどんな風に暴かれていくのか、まだ言えないことが多いんですけど、楽しみにしていただけたらと思います」と期待をあおった。

高橋は「力也の幼なじみで刑事をやっております。幼なじみの力也を信じたい。でも刑事として疑わなきゃいけないという複雑な役どころです」と演じる役柄を紹介。「実際今もどうなるかわかっていなくて。疑ったり信じたり複雑になりながら演じております」と語った。

そして近藤は、「春菜が遥香をやるということで、ややこしいところがあるんですけども…」を切り出し笑いを誘い、「お二人が(何かを)抱えているっていうことなんですけど、私も抱えているかもしれないし、何も抱えていないかもしれない。今のところ何も抱えていないんですけども(笑)、今後何か抱えるかもしれませんし、物語のサスペンスの部分に食い込むかもしれないし、食い込まないかもしれないし。そんな役柄になっております」と笑顔。

「今私が撮っているところは、本当にただの郵便局員なんですけど(笑)。でも今後どう絡んでいくかは分かりませんから、皆さん注目していただきたいなと思います」と話し、役柄通りムード―メーカーとして場を盛り上げた。

■撮影裏の“言い間違い”に「よかった。俺だけじゃなかった!」

台本を読んだ率直な感想を問われ、田中は「素直に面白いなと思いました」とにっこり。

「回想シーンって、撮影する部分以外は役者に任せられて、想像しながら演じることが多いのですが、今回はエピソードゼロという形で撮影しないところまで本であげてくれて。丁寧だしそれだけ手間もかかっているし、本を読んだ時点で作り手側の熱意をすごく感じられたので、しっかりと応えてみんなで楽しくやっていきたいなと思いました」と台本から感じたこだわりを語った。

しかしその流れで、台本にまつわる“あるハプニング”が発覚する。田中が「“そえじま”という役なんですけど“ふくしま”だと思って読んでました。現場に行って気づいて。台本の最初にふりがなは書いているんですけど見逃してて…」と告白。

さらに、田中だけのミスかと思いきや、「監督と話す時は“そえじま”ぶって話していたんですけど、未来ちゃんが撮影に参加してくれて、僕の名前を呼ぶ時に『ふくしまさん』って言ってくれたので『よかった。俺だけじゃなかった!』と思って」と志田も同じ間違いをしていたことを明かした。

そんな告白に志田は「もう完全に思い込みですね。ちゃんと一語一句見てないってことですね(笑)」と照れ笑い。

さらに近藤も、「私も『そえじまさん』って言うところをリハで一回『ふくしまさん』って言って、助監督の方から耳元で『そえじまです』って言われて、そこでちゃんと読んでいないことがバレるっていう…」と打ち明け、ちゃめっけあるエピソードを語った。

■「サスペンスとしてすごく優秀な作品」

そして、最後に「サスペンスとしてすごく優秀な作品であるということがまずひとつありますし、それぞれの登場人物が動いている感情みたいなものをみんな上手に伝えてくれていますので、見ていてワクワクできるものじゃないかなと」と、見どころを語った田中。

さらに「毎話毎話1話完結の要素もあって見やすいと思いますし、でもずっと連続ドラマとして伏線も張り続け、最終回に向かって回収されていきます。『誰が犯人なんだろう、この人どうするんだろう、一体なんでこの人はこうしたんだろう』っていうのを、家族みんなで話してもらえるような作品になっていますので、まずはとにかく1話を見ていただいて。3回くらい! 2話を楽しみにしてもらえればなと思います」と話し、記者会見を締めくくった。

ドラマ8「ブラックポストマン」記者会見が開催された/※ザテレビジョン撮影