函館市恵山岬町にある全国屈指の秘湯「水無海浜温泉」。満潮時には水没、干潮時にしか入れない幻の温泉です。この温泉で整った後、界隈 人気No.1の食堂で食べるべき絶品炒飯とは?

 函館屈指の名湯を目指し、JR函館駅から車で約90分。マグロ漁が盛んな戸井漁港を超え、函館の活火山“恵山”を目指します。恵山周辺はキャンパーに人気のスポットでもあり、道立自然公園に指定されている景勝地です。

ただの海水浴場にも見えますが…… [食楽web]
ただの海水浴場にも見えますが…… [食楽web]

 ここにあるのが、全国的にも珍しい海辺の露天風呂「水無海浜温泉」です。恵山火山を熱源にした温泉が海岸に湧き、海の中に突如として現れるダイナミックな温泉です。

 満潮時は海の中にすっぽりと隠れ、干潮時にしか入ることができません。季節や日によって入浴できる時間が異なり、たった数時間しか入れない日も少なくなりません。

空、海、山をいっぺんに眺められる露天風呂
空、海、山をいっぺんに眺められる露天風呂

 岩に囲われた湯舟は5~6か所ほどに分かれ、熱々からぬる湯まで交互に楽しめます。水着着用が望ましく、滑りやすいのでサンダルは脱げにくいものを用意すると安心です。足湯タイプの湯舟もありますので、雰囲気だけ味わいたい人も気軽に入れますよ。

何を食べても旨い『レストハウス 自由軒』の「激ウマ炒飯」を実食!

[食楽web]
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 さて、この幻の露天風呂を楽しんだ後は汗で流れていった塩分を補うため、界隈で人気No.1の定食店『レストハウス 自由軒』へ。愛想の良い店主が一人で切り盛りする店で、どの料理を注文しても絶品! 地元客からも評判なのです。

かまぼこのピンク色が映える「炒飯」
かまぼこピンク色が映える「炒飯」

 どのメニューも捨てがいのですが、温泉の後に食べるとするならば「炒飯」を推します。一見、しょっぱそうなビジュアルですが味や食感の加減が絶妙。チャーシューの旨みが良く効いていますし、パラパラ感としっとり感の調和もバツグン。甘さがふわっと後味に残るのが『レストハウス』の炒飯の特徴で、しょっぱい&甘いのループレンゲは休まることなく動き続けます。

王道カレーライスも旨い

カツが分厚い「カツカレー」は、普通盛りで大盛量
カツが分厚い「カツカレー」は、普通盛りで大盛量

「炒飯」に次いで、推したいメニューは「カレーライス」。コクと野菜の甘みのきいた昔ながらの一皿です。最近は本格派や創作系など凝ったカレーも人気ですが、たまに無性に食べたくなるのがこの日本式カレー。王道メニューにこそ、長年愛される理由が詰まっていますよね。

調査結果

お麩入りの塩ラーメンは、函館市民のDNAに刻まれる郷愁を誘う一杯
お麩入りの塩ラーメンは、函館市民のDNAに刻まれる郷愁を誘う一杯

「水無海浜温泉」は、北海道のみならず全国的に珍しい秘湯です。札幌観光のついでに……とするにはもったいない! 函館の温泉とグルメ、絶景をぜひ長めの滞在で堪能してみてください。

(撮影・文◎亀井亜衣子)

●SHOP INFO

レストハウス 自由軒

住:北海道函館市中浜町117
営:11:00~19:00
休:不定休

この激熱&激ウマ炒飯をもっとおいしく食べるために温泉に寄り道| 食楽web