今回は1999年12月のインクジェットプリンタ市場のデータを紹介。当時、BCNが収集したデータを使い、メーカーシェアと機種別ランキングをみていく。99年は年賀状の当初発行枚数が41億枚を超え、ピークを迎えた頃にあたる。

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 まず、インクジェットプリンタのメーカー別販売台数シェアでは、エプソンが53.8%、キヤノンが30.5%と上位2社が市場の85%を占める寡占状態。3位以下は、HP(5.8%)、NEC(4.4%)の順だった。当時からエプソンキヤノンが高いシェアを占めていた。ちなみに2022年12月のメーカー別販売台数シェアでもやはりエプソンは44.5%、キヤノンが41.3%と2社で85%を占めており、99年12月と状況は変わっていない。しかし、3位にはブラザーがランクインし、12.6%のシェアを獲得している。

 機種別ランキングの上位においても、「SuperColorio / PM-760C」(14.6%)と「PM-800C」(14.0%)でエプソンが1・2位を占めた。3・4位は共にキヤノンで、それぞれ「WonderBJ / BJ F300」(9.4%)、「BJ F850」(8.0%)となった。上位10機種中、エプソンが5機種、キヤノンが4機種、HPが1機種という状況でメーカー別販売台数シェアと同じような構成となった。