米メジャーリーグエンゼルスに所属する大谷翔平選手の現地での“本当の知名度”について、サンフランシスコ在住のタレント・野沢直子が語っている。

 野沢は、お笑いコンビ・ナイツの塙宣之と土屋伸之がパーソナリティを務めるラジオ番組「ナイツ ザ・ラジオショー」(ニッポン放送)で塙から「大谷翔平って、そんなにアメリカで人気ないよって言う人がいるんですけど、めちゃくちゃ人気ありますよね?」と尋ねられた。

 日本国内では絶対的スーパースターとして君臨する大谷だけに、野沢は「炎上したらイヤなんだけど…」と躊躇しつつ、「人気あるんだけど、その野球自体が…。野球を好きな人は見るんだけども、やっぱりさ、アメリカって、バスケとアメフトなわけよ。だから、そこらへんはキラキラしてるんだけど、野球ってそこに比べると、ちょっと地味なスポーツっていう印象があるから」と、そもそも野球の人気がバスケットボールやアメリカンフットボールに負けていると説明した。

 アメリカでも野球好きの間では「みんな、翔平知ってるんだけど、(日本の報道とは)温度差があるかな」とし、バスケの最高峰NBAで活躍中の八村塁についても「八村さんはそんなに有名じゃないかもしれないけど、でもバスケとアメフトのほうが国を挙げて“ワァー”ってなる。だから(アメフトの優勝決定戦の)スーパーボウルとかさ、誰も道を歩かなくなっちゃうわけ。みんなテレビ見てて」と現地の様子を語っている。

「野沢は1991年ごろに渡米し、アメリカでの生活は32年目。その野沢が話した、日本での大谷報道とアメリカでの報道との“温度差”に、ネットには『野沢さん、正直よ。世界的にも野球とかよりサッカー』『日本でWBCがもの凄く盛り上がってる時、アメリカ人の友達がWBCがやってることすら知らなかったことを思い出しました』『“全米が大谷に熱狂!”とか報じるのがおかしい』などの声が上がっています。また、今夏に来日したサッカー界のスーパースター、クリスティアーノ・ロナウドに対し、7月29日に放送された『ズームイン!!サタデー』(日本テレビ系)では、インタビュアーが『大谷選手をご存知ですか?』と尋ねました。すると、ポルトガル、英国、スペインイタリアなど欧州を主戦場としてきたロナウドはこの質問に『No!』とだけ返答。ここでも、日本と世界の大谷翔平に対する“温度差”が見られましたね」(テレビ誌ライター)

 もちろん、大谷がメジャー史上最高額となる年収85億円を稼ぐ歴史的プレイヤーであることに疑いの余地はないが、発祥の地・アメリカでの「野球」自体のメジャー感がそこまで大きくなかったということのようだ。

(木村慎吾)

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