イタリアサッカー連盟(FIGC)は18日、イタリア代表の新監督にルチアーノ・スパレッティ氏が9月1日付で就任することを発表した。

 イタリア代表では、EURO2020優勝に導いたロベルト・マンチーニ前監督が13日に電撃辞任したばかり。コーチ編成などを巡ってFIGCのガブリエーレ・グラヴィーナ会長と対立したことが辞任の理由だと噂される一方、同氏に対してはサウジアラビア代表から高年俸のオファーが届いていることも報じられている。

 9月にEURO2024予選の2試合を控えるなか、“アッズーリ”を託されたスパレッティ新監督は現在64歳。現役引退後にエンポリで指導者キャリアをスタートさせた。2004-05シーズンに当時率いていたウディネーゼをクラブ史上初となるチャンピオンズリーグ(CL)出場に導き、2005年夏に就任したローマでは「ゼロトップ」システムを発明してコッパ・イタリア連覇などの成功を収めた。

 2009年12月から2014年3月にかけてゼニトを率いた後、2016年1月からは1年半、再びローマを指揮。2017年夏から2019年夏にかけてはインテルを率い、長らくCLの舞台から遠ざかっていたネッラズーリを2シーズン連続でトップ4フィニッシュに導いた。

 2年間の休業期間を経て、2021年夏にナポリの監督に就任。2年目の2022-23シーズンはセリエAで首位を独走し、元アルゼンチン代表の故ディエゴ・マラドーナ氏在籍時以来、33年ぶり3度目のスクデット獲得に導いた。しかし、昨シーズン終了後に「1年間の休養を取る」として、契約更新に応じずナポリを退団していた。

 新生イタリア代表は、9月9日EURO2024予選・グループC第5節で北マケドニア代表と敵地で対戦。同12日の第6節ではホームにウクライナ代表を迎える。

アッズーリの新監督に就任するスパレッティ氏 [写真]=Getty Images