球場を熱狂させた大谷。彼の満塁弾にレイズ地元局の実況者も称えた。(C)Getty Images

 規格外のパワーに、球場が熱狂の坩堝と化した。

 ファンを大いに沸かせたのは、大谷翔平エンゼルス)だ。現地時間8月18日に本拠地で行なわれたレイズ戦で、「2番・指名打者」で先発すると、2回に迎えた第2打席で43号となる満塁ホームランを放った。

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 決して楽なボールではなかった。1-1の同点で迎えた2死満塁の局面で、相手先発右腕エラスモ・ラミレスと対峙した大谷はカウント1-0から真ん中高めのボールゾーンへ投じられた89.9マイル(約146.6キロ)のカットボールをフルスイングする。

 バットの根本付近に当たった打球は、やや詰まったように見えた。しかし、ライナー性でライト方向へみるみるうちに飛距離を伸ばすと、あっという間にスタンドに着弾。飛距離こそ389フィート(約118.5メートル)ながら、速度102.1マイル(約164.3キロ)を記録した打球は、あるいはそれ以上のスピードを感じさせる凄まじい当たりだった。

 球場全体が総立ちとなった大谷の2試合連続弾は、レイズの地元コメンタリーも驚嘆させた。地元放送局『Bally Sports Sun』のアンディフリード氏は、「いった。ショウへイ・オオタニの満塁ホームランだ」と実況。これに解説を務めた同球団OBのダグ・ウェクター氏も「ショウヘイは今、球界でナンバーワンのパワーヒッターだ」と唸った。

 さらにフリード氏は、悠々と帰還した大谷を見て、「これで彼はレイズ戦で2本目の満塁アーチです。オオタニは選手に求められるものすべてを兼ね備えています。もうこれ(満塁弾)は、起きる前からオオタニには気配があった」と振り返った。

 ホームランを打たれるのではないか――。そんな予感を目の肥えたコメンタリーにさせ、実際に度肝を抜く一撃を見舞った大谷。そんな覇気をまとった背番号17のパフォーマンスからはまだまだ目が離せない。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「球界一の強打者だ」大谷翔平の圧巻満塁弾に敵実況もあ然 打席前の“覇気”に脱帽「オオタニには気配があった」