プレミアリーグ第2節が19日に行われ、リヴァプールとボーンマスが対戦した。

 開幕戦屈指の好カードとなったチェルシーとの一戦を1-1のドローで終えたリヴァプールが、今季のプレミアリーグで初勝利を狙う。相見えるボーンマスはホームで行われたウェストハムとの開幕戦を1-1で引き分けており、リヴァプールと同様に今季の初勝利を目指している。

 リヴァプールにとってホーム『アンフィールド』での開幕戦となる一戦に向けて、ユルゲン・クロップ監督は前節と同じ11名をチョイスフィルジル・ファン・ダイクアレクシス・マック・アリスターモハメド・サラーらをスタートから送り出した。加えて、18日に電撃加入が発表された遠藤航もメンバー入りを果たし、ベンチから出番を待つ。対するボーンマスはネト、フィリップ・ビリング、ドミニク・ソランケらが先発に名を連ねた。

 試合は立ち上がり早々、意外な形で動く。アウェイチームのボーンマスは開始1分、マルコス・セネシの放ったロングフィードが背後のスペースへ向かうと、処理しようとしたトレントアレクサンダーアーノルドとGKアリソンの間で連携ミスが発生。ジェイドン・アンソニーが無人のゴールに流し込んだものの、オフサイドのため得点は認められなかった。

 それでも直後の3分、再びリヴァプールのビルドアップにミスが起こる。ペナルティエリア手前でボールを受けたアレクサンダーアーノルドがボールを奪われると、ルーズボールを狙っていたソランケがフィニッシュまで持ち込む。この一撃はブロックされたものの、こぼれ球に反応したアントワーヌ・セメニョが右足で叩き込んだ。昨季『アンフィールド』での対戦は0-9と大敗を喫したが、ボーンマスが先手を取っている。

 反撃に出たいリヴァプールは28分、アレクサンダーアーノルドが攻撃面で違いを作る。低い弾道のアーリークロスを送ると、後ろからスペースに入ったディオゴ・ジョッタがペナルティエリア右に侵入。マイナスへの折り返しを受けたルイス・ディアスがアクロバティックな一撃を叩き込み、リヴァプールが試合を振り出しに戻した。

 続く36分にはリヴァプールが再び右サイドから攻撃に出る。アレクサンダーアーノルドのダイレクトパスにドミニク・ソボスライが反応すると、深い切り返しで相手のファウルを誘発。キッカーを務めるのはエースのモハメド・サラー。ゴール右下を狙った一撃はGKネトに弾かれたものの、こぼれ球をサラーが押し込み、リヴァプールが試合をひっくり返してハーフタイムに突入した。

 後半に入ると58分、敵陣でルーズボールに反応したアレクシス・マック・アリスターが、ライアンクリスティに足裏を見せてチャージしてしまい、レッドカードを提示される。リヴァプールは残り約30分間を1人少ない状況で戦うこととなったが、直後の62分にリ大きな追加点を記録。ペナルティエリア手前でボールを持ったソボスライが強烈なミドルシュートを放つと、こぼれ球をジョッタが押し込み、リードを広げた。

 直後の63分には遂にこの選手がピッチへ送り出される。コーディ・ガクポに代えて遠藤が投入され、早くも新天地でのデビューを飾ることとなった。1人少ない状況ながらも、遠藤は安定感のあるプレーを披露。チームもこのまま2点差を守り切り、試合はこのままタイムアップを迎えた。

 リヴァプールが本拠地『アンフィールド』の声援を背に、今季のプレミアリーグ初白星を飾った。一方のボーンマスはこれがプレミアリーグ初黒星となっている。

 次節、リヴァプールは27日に敵地でニューカッスルと対戦する。一方、ボーンマスは26日にトッテナムをホームに迎える予定だ。

【スコア】
リヴァプール 3-1 ボーンマス

【得点者】
0-1 3分 アントワーヌ・セメニョ(ボーンマス)
1-1 28分 ルイス・ディアスリヴァプール
2-1 36分 モハメド・サラーリヴァプール
3-1 62分 ディオゴ・ジョッタ(リヴァプール

63分からピッチに立った遠藤航 [写真]=Liverpool FC via Getty Images