2023年7月に放送がスタートした夏アニメから、numanライター陣がオススメするアニメ10選をご紹介!

中盤に入り今後から目が離せない『呪術廻戦 懐玉・玉折(第2期)』『るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』『大奥』『わたしの幸せな結婚』『BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー』から、アニメオリジナルタイトルの『AYAKA ‐あやか‐』、短時間で楽しめちゃう『百姓貴族』『デキる猫は今日も憂鬱』まで、numanでアニメやマンガの記事を担当するライターたちが実際に見ておすすめしたい、と感じた作品をお届けします。

呪術廻戦 懐玉・玉折(第2期)公式サイト

呪術廻戦 懐玉・玉折(第2期)公式サイトより

2023年の夏放送開始アニメの一覧はこちら!
2023年夏アニメ最新まとめ!7月開始アニメ一覧【放送日順】
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2023年夏アニメ最新まとめ!7月開始アニメ一覧【五十音順】
https://numan.tokyo/feature/cgq7c563/

呪術廻戦(第二期)懐玉・玉折&渋谷事変

週刊少年ジャンプ』で連載中の芥見下々による漫画が原作。2020~2021年にかけ放送された1期、『劇場版 呪術廻戦 0』に続く、2期「懐玉・玉折」そして「渋谷事変」。
「懐玉・玉折」では、五条悟夏油傑の高専時代の物語が。「渋谷事変」では、1期から続く時間軸において、ハロウィンで賑わう渋谷駅周辺に突如“帳”が下ろされ大勢の一般人が閉じ込められてしまう。そんな渋谷を平定に向かう五条だが、それは夏油や真人ら呪詛師・呪霊達による罠だった……。

■オススメポイントはここ!
「前半5話はファンからは“過去編”と呼ばれている最強呪術師・五条悟の呪術高専生時代が描かれました……。キラキラ輝く青い春、それが永遠ではない事実を突きつけられてしまいました。過去編を観たあとに、五条先生が『呪術廻戦0』でつぶやいていた“若人から青春を取り上げるなんて許されてないんだよ 何人たりともね”というセリフを聞くと、心臓の奥の方がギュッとします。そして、ついに始まる『呪術廻戦』屈指の人気エピソード・渋谷事変。みんな! 絶対幸せになれ!」(とみたまゆり)

「OP・ED含め五条と夏油の“アオハル”感が満載で、中村悠一さん&櫻井孝宏さんタッグも最高な、第2期前半。目隠しなしの五条や新入生の七海建人など、ファンにはたまらないレアな姿が沢山拝めました。背景画の美しさやバトルの迫力にも目を奪われ、毎回が“体感5分”。原作を知っているとこの先を見るのは覚悟が必要ですが、ひとつひとつのシーンを目に焼きつけたい、そう思わせてくれます」(ナツキ

るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-

1994年から1999年まで『週刊少年ジャンプ』に連載された、和月伸宏による漫画が原作。1996~1998年にかけアニメ化され、今期のアニメは続編ではなく新作として放送。
幕末の動乱期、“人斬り抜刀斎”と恐れられた志士がいた。その男は、新しい時代の到来と共に人々の前から姿を消し去り、「最強」という名の伝説と化していった。
時は流れ――明治十一年、東京下町。逆刃刀を腰に下げ、不殺を誓う旅の剣客・緋村剣心は、神谷活心流の師範代神谷薫明神弥彦相楽左之助らと出会う。

■オススメポイントはここ!
「旧作が平成を代表するレジェンド作品なこともあり、視聴前は正直不安もありましたが、期待以上のクオリティでした。旧作の藤谷美紀さんの声色を彷彿とさせる高橋李衣さんの薫、涼風真世さんとはまたイメージが変わり、優しさと強さを感じられる斉藤壮馬さんの剣心、そしてぴかぴかつやつやの作画も令和版ならではの魅力です。
原作に忠実やがらも細かな違いがあり、比較するのも楽しい。“原作を再構築”と謳われていたとおり、見応えたっぷりなのでこの先の京都編が楽しみです」(まりも

「“令和”の世に蘇った新たな明治剣客浪漫譚。過去作を視聴済みだと、若干の違和感を覚えることもあるかもしれない。しかし、“人斬り抜刀斎”の異名とは裏腹に優しげな笑顔を魅せる剣心、昔のアニメ版とは異なる意志の強さが表情に宿った作画斉藤壮馬さんの力強い声、そのどれもがとても新鮮に映る。原作を忠実に再現したこのリブート作品は、今後、多くのファンを魅了すること間違いなしと言えるでしょう!」(zash)

大奥

よしながふみ原作で、実写映画化、テレビドラマ化などがされてきた『大奥』の初アニメ作品が動画配信サービスNetflixで配信中。
謎の疫病で男子の人口が急速に減少した結果、社会運営の根幹や権力が女性に完全に移った江戸。徳川八代将軍吉宗は、女が男の名を名乗りながら家督を継ぐ世の中を疑問に思い、大奥の所記『没日録』を読み、歴史を紐解き始める。
その始まりは三代将軍・徳川家光の時代に遡る――。

■オススメポイントはここ!
「“男女逆転の大奥”という世界観が面白く、声優の豪華さ、ぬるぬる動く作画も相まってあっという間に惹き込まれました。男性同士でもあのドロドロ感は健在ですが、侍気質な水野が出世してゆく快進撃っぷりは鮮やかで気持ちがいい。
NL、BL、百合の要素もあり、さまざまな愛のかたちが美しい描写で表現され、ドキドキする場面も多々。御中﨟の美男子たちがお気に入りですが、贅を尽くした大奥の暮らしを良しとしない女将軍も、このご時世だからこそかっこよすぎる……!
水野と新たな将軍が大奥をどう変えてゆくのか楽しみです」(まりも

「有功役の宮野真守さんと家光役の松井恵理子さんをはじめ、福山潤さん関智一さんなど、まず声優陣の安定感が抜群。大奥というおごそかな場所でもキャラひとりひとりの“人間らしさ”が際立ち、男顔負けでかっこよすぎる女性の上様にも惚れてしまいます。
笑いあり涙ありで、特に第1話のラストは感動で胸が熱くなること間違いなし。さまざまな身分の人物によって紡がれる、ラブストーリーから目が離せません」(ナツキ

わたしの幸せな結婚

原作は小説投稿サイト「小説家になろう」にて投稿されたオンライン小説で、書籍化、漫画化、実写映画化、舞台化などもされている。
舞台となるのは、明治大正を思わせる架空の時代。名家に生まれた斎森美世は、実母が早くに儚くなり、継母と異母妹に虐げられて育った。嫁入りを命じられたと思えば、相手は冷酷無慈悲と噂の若き軍人・久堂清霞。斬り捨てられることを覚悟して久堂家の門を叩いた美世だが、少しずつ清霞と心を通わせていく。

■オススメポイントはここ!
「春に実写映画が公開されていたので、タイトルを知っている人も多いはず。大正ロマンの香りが漂う世界観、異能の能力者たちのバトル、エリート軍人たちという、これは“好きなやつですね”のオンパレード
清霞はクーデレですが、けっこう早々にデレてくれるのがかわいいです。美世は上田麗奈さんの声の演技がとっても儚くて、自分の脳内で小説や漫画を読んでいるより100倍かわいく感じます。最初は目が隠れるほど濃かった美世の前髪の影が、回を追うごとに薄くなっていく部分や、カラフルな着物姿の美世が見られるのもアニメならでは!」(中野ひろみ)

BLEACH 千年血戦篇ー訣別譚ー

2001~2016年にかけ『週刊少年ジャンプ』に連載された、久保帯人による漫画が原作。
2004年に放送を開始したアニメはこれまでに360話以上が制作され、2022年にはシリーズ最終章「千年血戦篇」のアニメが放送開始。今季の「千年血戦篇ー訣別譚ー」はその続編となる。
突如《見えざる帝国》の襲撃を受けた尸魂界を救うべく、死神代行・黒崎一護は、躊躇うことなく戦いに身を投じる。だが、滅却師の始祖・ユーハバッハの命を受けた星十字騎士団の侵攻により、多くの死神たちが次々と無惨に散っていく……。

■オススメポイントはここ!
「未曾有の脅威が尸魂界を襲い、混沌とした空気が立ち込めるなか、死神たちは再び立ち上がろうとしていた……しかし、さらなる厳しい現実が黒崎一護たちを襲うのだった。
海外勢の評価も軒並み好評だった前期田口智久 監督の手腕のもと、圧倒的な作画とテンポの良いストーリー展開で、さらに面白さが増した印象。相変わらずオープニングのセンスも抜群! 世界的大ヒット作品の行く末をぜひとも最後まで見届けたい!」(zash)

百姓貴族

原作は新書館より発売されている、荒川弘による漫画。
北海道で酪農を営む農家に生まれ、漫画家になる前は7年間農業に従事していた荒川弘。農業の喜怒哀楽を知り尽くした作者が、日本の酪農業の厳しい現実をとらえつつもタフでパワフルな生き様を爆笑エピソードと共に披露。

■オススメポイントはここ!
「『鋼の錬金術師』『銀の匙』を始め数々の名作を生んだ荒川弘先生。実は農家出身である先生の実録作品『百姓貴族』がまさかのアニメ化!? 農業の現場のリアルや知られざる裏話をコミカルに、5分アニメという手軽さで知ることができる。超!良作アニメとすでに話題の一作です」(曽我美なつめ

「とにかくテンポが良い!(笑) 荒川先生の漫画といえば重厚かつ緻密なストーリーが人気ですが、原作がギャグエッセイなため話がサクサク進んでいきます。親父殿役の千葉繁さん、おかん役のくじらさんは、出演時間は短いながらもその存在感は抜群。今後はご家族をピックアップした話や、命について考えさせられるような話も描かれていくと思うので楽しみです」(宮本デン)

Fate/strange Fake -Whispers of Dawn-

成田良悟による『Fate/stay night』を題材としたスピンオフ小説が原作。
魔術師マスター〉と英霊〈サーヴァント〉が、あらゆる願いをかなえる願望機「聖杯」をめぐり戦う――「聖杯戦争」。かつて、日本で行われた第五次聖杯戦争の終結から幾年。新たな聖杯の予兆がアメリカ合衆国西部の都市・スノーフィールドにおいて観測される。
そして集う、魔術師マスター〉と英霊〈サーヴァント〉達。
偽りの聖杯の壇上で踊る、人間と英霊〈サーヴァント〉達の饗宴が幕を開ける――。

■オススメポイントはここ!
Fateシリーズといえば日本でくり広げられる聖杯戦争ですが、本作の舞台はアメリカ。背景がどこも広大で、戦いの迫力が増しています。さらに澤野弘之さんが手がける重厚な音楽も相まって、まるで洋画を見ているかのよう。地形を変えてしまうほどにビッグスケールな戦いを、ぜひ目撃してください。『Fate/Grand Order -絶対魔獣戦線バビロニア-』や『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』シリーズを見ていた人には、とくに感慨深いシーンが多いはず!」(ハシビロコ)

ホリミヤ -piece-

HEROによるウェブコミック、および萩原ダイスケによる『月刊Gファンタジー』掲載の漫画が原作。2021年に放送されたアニメ1期では描ききれなかった、堀さんと宮村の日常の1コマ。
堀京子は、美人で成績も良く学校ではクラスの中心的存在。だけど実は共働きの両親に代わり、寄り道もせず家事や年の離れた弟の面倒に勤しむ家庭的な高校生。ある日、ケガをした弟を家に送り届けてくれたことがきっかけで、クラスメイトの宮村伊澄と距離を縮めていく。付き合う前、付き合ったあと、さまざまなふたりの姿が描かれる。

■オススメポイントはここ!
第1話では堀と宮村が“まだ付き合っていなかった頃”の修学旅行に関わるエピソードから始まっているため、現在の関係性とは異なる微妙なもどかしさに微炭酸を感じました。
人気エピソードをピックアップして描かれるとのことなので“このときの関係性ってどんなだっけ?”と考えながら見るのも楽しみのひとつかなと考えています。日常のなかで微妙に変化していくその関係性を感じながら、ホリミヤを楽しむ夏にしたいと思います!」(宮本デン)

AYAKA ‐あやか‐

作家集団GoRA・キングレコードが原作を務めるアニメ作品。
八凪幸人は本土の児童養護施設で育った少年だが、ある時亡き父の弟子であるという傍若無人な青年・沙川尽義がやってきて、幸人を故郷である綾ヵ島に連れ出してしまう。七つの島が連なる綾ヵ島は、火と水の龍の伝説が色濃く伝えられ、「ミタマ」と呼ばれる不思議な存在が当たり前のように生息する奇妙な島だった。
綾ヵ島での生活を開始し、自らの力をコントロールするため、尽義の弟子となり脈接ぎの修行をおこなうこととなった幸人。だが、尽義の二人の兄弟子である鞍馬春秋と伊吹朱の間には深い確執があった――。

■オススメポイントはここ!
「アニメ『K』を手掛けたGoRAによる最新作! 主要人物として出てくる脈接ぎのキャラたちの姿や関係性が前作を彷彿とさせ、前作で赤が好きだった身としては伊吹が気になるところ。伊吹と鞍馬の関係性はもちろん、尽義のクズっぷり(笑)にも何か理由がありそうで、今後の展開に注目です」(ヤマコシ ショウコ)

デキる猫は今日も憂鬱

『水曜日のシリウス』および『月刊少年シリウス』に連載中の山田ヒツジによる漫画が原作。
仕事はできるが生活能力が壊滅的な会社員・福澤幸来は、ある日凍死寸前の仔猫を拾う。諭吉と名付けたその猫はいつの間にか猫にあるまじき大きさに成長し、ダメなご主人様に代わって料理、洗濯、掃除、買い出し、ご近所付き合い……あらゆることを完璧にこなす“デキる猫”になっていた!?

■オススメポイントはここ!
「とにかくギャップ萌えが詰まった作品。猫とずぼら会社員のまったりライフ……とのことですが、アニメ制作を手がけているのは『K』などでおなじみのGoHandsです。
1話の冒頭ではいかにも事件が起こりそうなカメラワークで出勤風景が描かれ“別の作品が始まった?”と驚いたほど。しかし中身はコメディなので、肩の力を抜いて見ることができます。そして、最大のギャップは猫の声! 安元洋貴さん演じる諭吉の、ダンディ低音ボイスに癒やされてください」(ハシビロコ)

 

numanライター陣による2023年夏のオススメアニメ、気になるものはありましたか?

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ライタープロフィール

五十音

zash
子供の頃から培ってきた映画、海外ドラマ、特撮、アニメの知識を活かして活動中。各媒体でコラム、取材レポート、インタビュー記事を執筆する他、雑誌やマスコミ用リリースへの寄稿も行っている。

■曽我美なつめ
音楽、二次元コンテンツ(アニメ/マンガ)を中心にカルチャーを愛するフリーライター。コロナ禍を経て10年ぶりにオタク・同人沼に出戻りました。全部宇髄天元のせいです。

■とみたまゆり
ライター。ブックレビューサイトで書籍・漫画のレビュー等を執筆。好きな漫画がだいたい地獄展開になっていくのが悩み。

■中野ひろみ
アニメ雑誌の編集、ライター歴10年。現在も女性向けタイトル、乙女ゲーム2.5次元作品などを担当中。

ナツキ
ゲームディレクター&シナリオライター、アニメ・漫画・2.5次元の記事ライターを経験。
好きなのは「ゴールデンカムイ」「チェンソーマン」「ぼっち・ざ・ろっく!」など青年向け作品や音楽にこだわりのある作品。

■ハシビロコ
毎クール20本程度のアニメを視聴しているマスター審神者コーチ。人生の大事なことはだいたいアニメに教えてもらった。ここ数年は特撮にもハマり、歴代スーパー戦隊ライダーウルトラマンを履修中。

まりも
アニメ作品を扱う某テーマパーククルー、原宿ファッションメディアのライター、アニメ作品のコラボカフェ企画、グッズデザインを経てアニメライターに。ONE PIECEロロノア・ゾロを人生の主軸・指針としています。

■宮本デン
音楽と酒とネット文化、そしてアニメ・ゲームに心酔するサブカルライター。大衆が作り出すカオスがどこまでいくのか見届けたいという思いで、日々執筆活動を行っています。表現に対する深読みや考察が大好きなオタク。あなたの好きなカルチャーを、深く独自に掘り下げます。

■ヤマコシ ショウコ
二次元とお酒をこよなく愛する音楽家兼Webライター。好きなアニメや漫画のジャンルはかなり雑多。不器用ショタが大好物。

 

呪術廻戦 懐玉・玉折(第2期)公式サイト

呪術廻戦 懐玉・玉折(第2期)公式サイトより

わたしの幸せな結婚 公式サイト

わたしの幸せな結婚 公式サイトより

AYAKA ‐あやか‐ 公式サイト

AYAKA ‐あやか‐ 公式サイトより