ラ・リーガ第2節が20日に行われ、ベティスとアトレティコ・マドリードが対戦した。

 開幕戦を白星で飾ったラ・リーガの強豪が直接対決に臨む。ベティスはビジャレアルとのアウェイゲームを戦い、後半アディショナルタイムにウィリアン・ジョゼが劇的勝ち越しゴールを挙げ、2-1で勝利していた。一方のアトレティコ・マドリードはホームでグラナダを3-1で撃破。1-1で迎えた67分にはメンフィス・デパイが圧巻の“ゴラッソ”を叩き込んでいた。

 ラ・リーガ連勝スタートを懸けた一戦に向け、ベティスは開幕戦からスターティングメンバー1名を変更。アイトール・ルイバルが今季初先発に名を連ね、ヘルマン・ペッセージャ、イスコ、ボルハ・イグレシアスらが立て続けにスタメンに並んだ。一方、アトレティコ・マドリードは開幕戦から2名を入れ替え。同試合で負傷交代したコケに代わってアクセル・ヴィツェル、アルバロ・モラタに代わってメンフィスが入った。

 試合は立ち上がりからベティスが攻撃に出る時間が続くも、アトレティコ・マドリードの強固な守備を前に決定機を作り出すことはできない。22分にはペナルティエリア手前でルーズボールを拾ったギド・ロドリゲスが浮き球のパスを繋ぐと、ボックス左で前を向いたアジョセ・ペレスが右足を振り抜いたものの、シュートはサイドネットに嫌われた。

 時間が経過しても試合の様相は変わらず、ベティスが押し込む時間が続きながらも、アトレティコ・マドリードブロックを敷いた守備で難なく対応。前半アディショナルタイムには“魔術師”が奮闘。左サイドでボールを持ったイスコが右足でセンタリングを送ると、大外で競り勝ったルイバルが頭で合わせたが、シュートは枠を捉えられない。直後にはペナルティエリア手前からイスコが右足でミドルシュートを狙ったが、シュートはクロスバーの上へと外れた。前半はこのままスコアレスで終了している。

 後半に入ると、前半は1本もシュートを打てなかったアトレティコ・マドリードが早速ゴールに迫る。46分、ペナルティエリア左の深い位置に侵入したトマ・レマルがクロスボールを送ると、ボックス中央で相手に触られたものの、ルーズボールにセサル・アスピリクエタが反応。頭で繋いだボールをアントワーヌ・グリーズマンがバイシクルで狙ったが、シュートはジャストミートしなかった。

 65分にはアトレティコ・マドリードが左コーナーキックを獲得。グリーズマンが左足で蹴り込むと、中央でマリオエルモソが頭で合わせるも、強烈なエディングシュートはGKルイ・シルバの好セーブに阻まれている。

 後半アディショナルタイムにはアトレティコ・マドリードが攻勢を強め、途中出場のサムエウ・リーノやアルバロ・モラタがゴールに迫ったが、決定的な場面には持ち込めない。

 最終的には90分間、アディショナルタイムの6分間を経過しても両チームゴールネットを揺らせず、試合はタイムアップ。両チーム悪くはないパフォーマンスを発揮し、強度の高いゲームを繰り広げたものの、最後の決め手を欠いてスコアレスドローで終了した。

 次節、ベティスは27日に敵地でアスレティック・ビルバオと対戦する。一方、アトレティコ・マドリードはアウェイ連戦となり、28日にラージョ・バジェカーノの本拠地に乗り込む予定だ。

【スコア】
ベティス 0-0 アトレティコ・マドリード

【得点者】
なし

アトレティコとベティスの一戦はスコアが動かずタイムアップ [写真]=Getty Images