江戸の浮世絵師・葛飾北斎が晩年を過ごし製作に打ち込んだ、信州小布施にある「北斎館」では、年に5回企画展を開催しています。今秋開催の企画展テーマは「摺物」。知られざる摺物作品の魅力に迫ります。
秋の小布施は観光でも大人気!北斎館では、通年着物で来館された方は入館料が半額になる着物割も実施しています。この秋は、ぜひ小布施にて芸術の秋をご堪能ください。

「摺物」と呼ばれる注文制作の木版画は、正月や季節の節目に仲間内で配布され、あるいは、襲名披露、唄や踊りの発表会の告知のために制作されました。注文品のために生産数が限定される摺物は、今日では馴染みの薄い作品群かもしれません。しかしながら、商品としての採算を考慮せずに制作された摺物の中には、空摺や金銀摺のような高度な彫り・摺りの技術を用いた作品もあり、商品としての浮世絵版画とは一味違った魅力をそなえています。

北斎は、狂歌師の歌に絵を添えた狂歌摺物を中心に摺物作品を手掛けており、これらは北斎の画業を知る上でも無視することの出来ない作例といえるでしょう。

本展では、館蔵の摺物作品を通して、知られざる摺物の魅力に迫ります。江戸の趣味人達が仲間内で楽しんだ、ひとひらの繊細な世界をどうぞお楽しみください。

  • 開催概要

知られざる至極の木版画 摺物

Surimono: The Ultimate in Woodblock Prints

【会期】2023年9月2日(土)~11月12日(日)

【開催時間】午前9時から午後5時まで(最終入館は午後4時30分まで)

【入館料】大人1,000円 高校生500円 小中学生300円

 ※9月2日は屋台展示室はご覧いただけません(入館料 大人800円)

 ※お着物でご来館の方は入館料が半額になる、着物割実施中!

【休館日】会期中無休

https://hokusai-kan.com/exhibition/4003/

  • 本展の見どころ

◆ 繊細な表現と描写

趣味人好みの繊細な描写や色で表現された摺物は、商品として作られた浮世絵とは一味違った魅力があります。

(作品に近づいて技巧を凝らした細やかなディティールをご鑑賞ください。)

◆ 狂歌と楽しむ

北斎の摺物には、狂歌師の歌に絵を添えた狂歌摺物が多く見られます。歌の内容を含めてお楽しみください。

  • 講演会「江戸狂歌の楽しみかた 参加・投稿・摺物 」

【開催日】9月17日(日)14:00~

【定員】50名(予約不要、先着順)

【場所】北斎館 映像ホール

【講師】小林ふみ子先生(法政大学文学部教授)

【講師プロフィール】法政大学文学部教授。東京大学大学院博士課程修了。博士(文学)。専門は大田南畝、江戸狂歌周辺の江戸文芸・文化。近著に『大田南畝 江戸に狂歌の花咲かす』(岩波書店 2014年)、『へんちくりん江戸挿絵本』(集英社インターナショナル、2019年)などがある。北斎関係では『別冊太陽 北斎決定版』(平凡社、2010年)を分担執筆している。

  • 学芸員によるギャラリートーク

第1回 9月23日(土・祝)

第2回 10月7日(土)

第3回 11月4日(土)

各日開催時間:14時~

※要入館券。当日どなたでもご参加いただけます。

  • 信州小布施「北斎館」について

葛飾北斎が描いた肉筆画60余点のほか、80歳を超えた晩年に、信州小布施で描いた東町・上町の祭屋台天井絵「龍」「鳳凰」、「男浪」「女浪」は、世界の至宝と銘打ち、常設展示されています。

ご来館の皆様には、ワンフロアで映像ホール、第一・二展示室(企画展示室)、第三展示室(肉筆展示室)、第四展示室(祭屋台展示室)をご観覧いただくことができます。

お問い合わせ先

一般財団法人 北斎館

TEL:026-247-5206

https://hokusai-kan.com/

Instagram:

https://www.instagram.com/thehokusai_kanmuseum/

配信元企業:一般財団法人北斎館

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