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1988年からラジオ番組制作に関わり、音楽業界の裏方として活動をしてきたkumoi
様々なミュージシャンとの親交があり楽曲制作にも携わり、師匠と仰ぐ音楽プロデューサー須藤晃氏のサポートを受け、自身の1stアルバムを完成させた。長い時間ラジオ制作の現場で、さまざまな音楽を聴いて、多くの音楽人の話を直に聞いてきたkumoiだからこそ創れる良質で、優しい音世界がそこにあった。
2023年8月19日にデジタルアルバム「ありふれた景色」をリリースする。


その音源を聞いたレコード会社(当時)社長の浅沼正人(T.C.R.横浜銀蝿R.S. Johnny )が、植村花菜の「トイレの神様」を初めて聞いた時のような衝撃を受け、同世代のシンパシーに心が締め付けられるこの楽曲を世に出したいと、今回のリリースに至った。
8月半ばから、USENのチャンネルからリード曲「ないものねだり」が街でかかり始めると、早速問い合わせがあった。熟成した上質なPOPSでありながら、いくつになっても忘れられない、どこか胸の奥を締め付けられる感覚を呼び醒ます、そんな楽曲は人生を見つめ直す大人たちの支持を受けることだろう。
胸が熱くなる。切なくなる。泣けてくる。そんな思い出の欠片たち。臆病なくらい純粋だった青春時代。どこか切なく懐かしい気持ちにさせてくれるkumoiの世界。珠玉の楽曲たちに是非触れてみてください。

ミュージシャンからのコメント


ゴハンができました
もう何年前のことかも忘れてしまった。大阪のラジオのディレクターで須藤さんのファンがいるんですと言われて紹介されたのが彼(kumoi)だった。茶目っ気があり頭の良さそうな男だった。僕が仕事で大阪に行くたびに、まとわりつくように接近してくるので、そのうち舎弟みたいに仲良くなった。舎弟というのはひどい言い方だが、だけどまさに舎弟だった。確実なのは、それはもう三十年ほど前のことである。だから彼は関西では誰よりも僕に近い男になっていく。東京での番組収録がある時にもよく事務所に来てくれて、話をした。そうこうするうちに、東京での収録も僕の事務所の別室でやることにすらなった。歳が離れた友人のような存在にもなって、プライベートの相談を受けたり、仕事上の悩みも聞いたりした。いわゆるミッドエイジクライシス(中年の危機)である。逆に音楽の話などほとんどしなかった。音楽を作ることを仕事にしたので、だんだんと楽しむ心が薄れていくのが残念だった時に、彼が「一緒に音楽を作りませんか」と提案して来たのである。デモテープが何曲か送られて来て、予想以上にしっかりしていたので、「まあ時間がある時にスタジオにこもってやってみようか」という流れになった。それも6、7年以上前の事。まずはベイシックなトラックを二人でつくった。それから詩を直して推敲する作業も並行した。2ヶ月に一度ぐらいのスケジュールだったかな。大体出来上がって来て、それからは彼が細かい部分を自分が思うように直す作業に入った。その時は僕がプロデューサー的な役割をし、僕が言葉の提案をすると彼がプロデューサーになった。まずは楽しんでやるということを主眼にしたから、昔のレコード作りのようなゆっくりとした時間の中で作業は進んだ。締め切りなんてなかった。完成したらどこかのライブハウスで一回きりのライブでもやろうかなんて話をした。それからコロナの時期に突入して、2、3年が経過する。どうなったんだろうなんて思っていたら、ピカピカ身磨き上げた音源が送られて来た。聞いて驚いた。この完成度はなんだろう?今こそこの音楽が重心の低い落ち着いた輝きを放っているんじゃないかと思った。kumoiが描きたかったことに僕が味付けをした。そして大人が聞ける深みを探った訳である。とても良い作品群になった。待ってたら「ゴハンができました」と言われたような気がする。さあ、楽しんでこの音楽を満喫しようじゃありませんか。

須藤晃

 
ラジオのディレクターは、少なくとも僕が出会ったその職業の人達を思い浮かべるとき、その時担当するパーソナリティやアーティストに、何らかの”インスピレーション”を与えるという才能を持った人達が多い様に思います。
まだ僕が40代後半だった頃、「50歳になるってどんな気持ち?」と彼に尋ねた時、「出来ることと出来ないことが分かるから楽しいよぉ!」と笑顔で答えてくれたのですが、この不思議に響く言葉=インスピレーションのおかげで、公私共に襲い来る変化の波を、前向きに受け止めながら生きることが出来ています。なんならこのエピソードで一曲作ることができました(笑)。この場を借りてお礼を申し上げます。そして、僕がその質問をした同じ時、「今曲を作ってるんだけど感想を聞きたい」と聴かされた曲が『ないものねだり』でした。長い付き合いの中、初めてkumoi氏の心の扉をパカッと開けて見せてもらったような気がして、気恥ずかしくも嬉しかったのをよく憶えています。それから7年、多忙なディレクター業の合間を縫いながらようやく完成したkumoi氏のミニアルバム『ありふれた景色』。作詞ではなく、ギター演奏やアレンジで須藤晃氏が参加している事からも、まるで少年時代の様な純粋でわくわくする制作過程だったことが事がうかがえます。あまりにも楽しそうだったので、つられて僕も『ないものねだり』でキーボードコーラスなどで参加させてもらいました。アナログチックに響く曲達は、流行の曲のような緻密な派手さや切れそうなエッジはありませんが、聴く人に何かの”インスピレーション”を与えてくれることでしょう。

槇原敬之

 
その人(kumoiさん)とのつき合いはもう30年近くて、いっしょに番組を作ったりライブを観たりご飯を食べたり年賀状を送り合ったりして、だから何やかんやよく知ってる、わりかし深い仲間のように僕は思っていました。
なのに、歌声を聴いたのは今日が初めてでした。そういえばどんな声で歌うのか考えた事もないし、聴くまで知らなかった。
聴いてみると、飾り気がなく変な押しつけもない、普段通りのその人でした。またこれが歌詞ととてもよく合っている。話し声に近いのかな。とにかくいつもそうなように、楽しそうなのが伝わってきます。そう、その人はいつも楽しそうです。四六時中なんの心配事もなくただ浮かれているような人はなかなかいないし、いたとしてそれもどうかとは思いますが、歌を聴いている時ぐらいは全部そっちのけでいい。そのために人は歌を聴く。そのためにその人は歌を歌おうと思ったのかもしれない。早朝とか夜中とか、しーんとしていてちょっと音がほしい時に聴いてみると良い気がします。すーっと入ってくると思います。気がつくと、ひとりニヤッとしているかも知れませんよ。

トータス松本(ウルフルズ)

 
30年来の知り合いのkumoiさんから連絡があり、「Johnnyさん、音源作ったんで聞いてくれますか」と、送られてきたのが「ありふれた景色」のデモ音源だった。 関西在住のkumoiさんとの出会いは、大阪のFM局のゴルフコンペでご一緒させていただき意気投合して、その後 ゴルフや東京に来られた時はお茶したり、また2020年の横浜銀蝿40thの活動期間には番組に呼んでいただいたりと仲良くさせてもらっている。 kumoiさんは性格は温厚で誠実な方だが、風貌はボディビルダーのようなマッチョで、髪はロン毛のパーマで、かなりのROCKな方だ。 そんなkumoi  さんから送られてきた音源なので、当然ハードロックとかメタルを想像してたので、聞いた瞬間いい意味で裏切られた! 「ありふれた景色」は、牧歌的なメロディにkumoiの言霊を載せた作品で、60歳を過ぎた俺には、自分が通ってきた若かりし頃の記憶がよみがえり、懐かしくもあり心が締め付けられるようなアルバムだった。 何かが足りない何かが違う、もっと違った明日があるんじゃないか・・・・

満足できない自分がさらに自分を見失わせる。 kumoiは若かりし日の迷える自分自身に対して「本当に大切なものは目の前にあるんだよ」これを伝えたかったんだろう。 そんなkumoiの想いにシンパシーを感じるから、こんなに切なく心が締め付けられ、甘酸っぱい気持ちになるんだ。 たまには自分の若かりし頃を懐古し、今の自分を見つめ直すことも大切だと思った。

T.C.R.横浜銀蝿R.S. Johnny 

Release Information


デジタルアルバム「ありふれた景色」



2023年8月19日
1.我楽多
2.ないものねだり
3.ファウルボール
4.シュガーフリー
5.2450
6.カンナの頃
<配信リンク>
https://lnk.to/ArifuretaKeshiki_kumoi

Profile


1964年群馬県 生まれ。
1988年からラジオ番組制作に関わる
1996年制作会社設立。
以後ラジオ番組を中心に音楽業界の裏方として活動。
様々なミュージシャンとの親交があり、楽曲制作にも携わる。
師匠と仰ぐ音楽プロデューサー「須藤 晃」のサポートを受け初の自身の作品集をリリース。
リードトラック「ないものねだり」には旧友「槇原敬之」の参加。

【kumoi Offishal site】
https://kumoi-official.com/
謎の現役ラジオ番組制作プロデューサー兼シンガーソングライター“kumoi” デジタル•アルバム「ありふれた景色」でデビュー / プロデューサーに須藤晃を迎え、槇原敬之もコーラス参加