快投を続ける千賀を米メディアが称賛した(C)Getty Images

 メッツ千賀滉大は現地8月19日カージナルス戦に登板し、7回2安打1失点の好投を見せて10勝目をマークした。メジャー1年目での日本人投手の2桁勝利は、2016年にドジャースで記録した前田健太以来8人目。千賀は現在チームの勝ち頭であり、エースと言っても差し支えない活躍を見せている。

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 千賀の活躍に対するアメリカでの注目度は日に日に高まっており、地元メディア『SNY』ではカージナルス戦での快投を取り上げている。記事内ではまず「ルーキーシーズンで支配を続けている」と絶賛。そして、「彼は徐々だが確実に、ナ・リーグのサイヤング賞の候補者として話題になり始めている」と評した。

 また、この試合で10勝だけではなく150奪三振に到達したことに触れ、「これは確かに素晴らしい偉業だ」としつつ、「センガの今シーズンで最も注目すべきは、5〜6日で投球している能力だ」と、ローテーションを外れることなく、コンスタントに投げ続けていることを高く評価した。

 千賀は現在、防御率3.19(リーグ5位)、10勝(リーグ8位タイ)、154奪三振リーグ11位)、奪三振率10.69(リーグ4位)といずれも好成績を記録している。1年目とは思えない活躍を見せているが、リーグ1位の部門はない。『SNY』の記事内ではサイ・ヤング賞の候補に挙げられる可能性を指摘していたものの、現時点ではやや大げさだろう。

 ただ、ナ・リーグサイ・ヤング賞争いは混戦状態にあり、そのチャンスは決して0%ではない。ブレーブスのストライダーはリーグトップの14勝、227奪三振をマークしているが、防御率3.57と千賀を下回っている。パドレスのスネルは防御率2.65とリーグトップではあるが、現在千賀と同じ10勝。リーグトップの169回を投げているジャイアンツのウェブは、防御率3.36、9勝とどちらも千賀より低い。残りの試合でも19日のような投球が披露できれば、堂々のサイ・ヤング賞候補になりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

10勝&150奪三振到達の千賀滉大に米メディア「サイ・ヤング賞の候補者として話題になり始めている」