映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。

水先案内人 山本益博のおススメ】

9月に2回、11月に1回と3回にわたって、三遊亭圓朝の『牡丹灯籠』を立川談春と柳家三三が「お露と新三郎」から「関口屋のゆすり」まで、交互に口演するビッグイベント。

談春、三三の二人の口調はどこまでも滑らかで、噺の運びは淀みなく、かつての三遊亭圓生古今亭志ん朝につながる「名人」タイプの落語家と言ってよい。この二人が『牡丹灯籠』を「通し」でコラボする。今年、最高にわくわくする落語会だ。

各回、「ごあいさつ」と称して、二人のトークがあり、必ず、仕掛けや謎かけがあるに違いない。第1回の「カランコロン」で有名な「お露と新三郎」を口演する談春も聞き逃がせないが、第2回の「お札はがし」(三三)ともに、第3回の「お峰殺し」(三三)と「関口屋のゆすり」(談春)は極めて魅力的である。おそらく、現代にふさわしい『牡丹灯籠』が誕生するに違いない。

<公演情報>
牡丹灯籠』-俺たちの圓朝を聴け!-

9月2日(土)・3日(日)・17日(日)・18日(月・祝)、11月11日(土)・12日(日)
各回 15:00 開演
会場:東京・有楽町朝日ホール

チケットはこちら:
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventCd=2322977