俳優の寺田心が21日、都内で行われた長編アニメ『屋根裏のラジャー』製作報告会見に、安藤サクライッセー尾形、百瀬義行監督、プロデューサーの西村義明氏と共に出席。主人公・ラジャーを演じる寺田が、かつてのイマジナリーフレンドの存在を明かした。

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 本作は、長編第一作『メアリと魔女の花』が世界150以上の国と地域で上映され大ヒットを記録したスタジオポノックの長編最新作。人間の想像が食べられてしまう世界を舞台に、少女の想像から生まれた“誰にも見えない”少年・ラジャーと仲間たちが、大切な人の未来と運命を懸けた戦いに挑む。

 “イマジナリーフレンド”として描かれるラジャー役でアニメーション映画の声優に初挑戦となった寺田は「オーディションの前にラジャーの一枚の絵とセリフに触れて、イマジナリーの世界観とラジャーにすごく惹かれて、『他の誰かではなく僕自身が絶対に演じたい』と思った」と告白。続けて「ラジャーに決まったと聞いた時は、うれしくて、男なんですけど泣いちゃうくらいうれしかったです」と役が決まった際の喜びの大きさを振り返った。

 また、この日に初めて見たという予告映像の感想を聞かれると「声が違う(笑)。声変わりしているな、というのがあります」とコメント。収録後に声変わりをしたことで、「自分の声を聞いて、口を開けたままぽかんとしていました(笑)」と声の変化に自身も驚き、「収録が始まる前はギリギリ保っていたんですけど、終わる頃には『(声が)ちょっと変わっているかな』という感じでした」と打ち明けた。

 寺田自身もイマジナリーフレンドがいた経験があったのか、という質問には「僕が小さい頃に母からもらった熊のぬいぐるみが僕にとってのイマジナリーでした。現場とかお仕事の場所にもよく連れて行っていた」と回答。さらに「その子がいないと不安な気持ちにもなったし、悲しいことがあったり楽しいことがあったら、その子が必ず僕に話しかけてくれて『何考えてるの』『何して遊ぶ』とか言ってくれていたし、走り回りながら『鬼ごっこしようよ』とか言ってくれる」と大切な存在であったことを伝えた。

 そして「中学に入ってからか、なにかのタイミングでその子の声が聞こえなくなっちゃって、今までその子と会話も出来ていたし、見たら歩き回って動いてくれていたのに、今は見ても動いてくれないし、声も聞こえない」とぽつり。「でも、今でも机の上でいつもそばで見守ってくれている気がします」と口にした。

 映画『屋根裏のラジャー』は、12月15日全国ロードショー。

寺田心、映画『屋根裏のラジャー』製作報告会見に登場  クランクイン!