折りたたみスマホ『Galaxy Z Fold5』『Galaxy Z Flip5』国内発売が決定 au、ドコモから豊富なカラーラインナップが登場 サムスン電子ジャパン株式会社は8月22日、日本市場向けに折りたたみスマートフォン『Galaxy Z Fold5』『Galaxy Z Flip5』を発表した。キャリアとしては、NTTドコモとauから発売される。いまのところSIMフリー版の発売は未定だ。

折りたたみスマートフォン『Galaxy Z Fold5』と『Galaxy Z Flip5』

 7月26日に韓国で開催されたUnpackedイベントにて発表された『Galaxy Z Fold5』と『Galaxy Z Flip5』だが、韓国では予約台数が100万台を超え過去最多を記録するなど非常に注目度が高くなっている。

 国内モデルも基本的にはグローバルで発表されたものと同じで、『Galaxy Z Fold5』『Galaxy Z Flip5』ともにチップセットにはQualcommのSnapdragon 8 Gen 2をGalaxy向けにカスタマイズした「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」を搭載する。前モデルと比較し、『Galaxy Z Fold5』では、GPUが32%、CPUが18%、NPUが25%。『Galaxy Z Flip5』ではGPUで25%、CPUが17%、NPUが20%、それぞれパフォーマンスが向上している。

 前モデルからの変更点として、チップセット以外に大きく変わったのがヒンジの構造だ。従来のGalaxy Z Foldシリーズ、Galaxy Z Flipシリーズでは、閉じたときにわずかに隙間が発生していた。『Google Pixel Fold』など他社の折りたたみ端末がピッタリと閉じられる構造を採用しているだけに、この部分は見劣りするポイントだったが、『Galaxy Z Fold5』『Galaxy Z Flip5』では新構造の「フレックスヒンジ」を採用し、ピッタリと閉じられるようになった。これにより、『Galaxy Z Fold5』では2.4mm、『Galaxy Z Flip5』も2mm、閉じたときの厚みが減っている。

 また、『Galaxy Z Fold5』は「S Pen Fold Edition」に対応しており、Sペンを収納できる専用ケース『Slim S Pen Case』に付属するSペンがIP68等級の防水防塵に対応した。ケースに収納しても出っ張らず持ち運びに便利そうだ。なお、『Galaxy Z Fold4』や『Galaxy Z Fold3』向けのSペンも引き続き利用できる。

 『Galaxy Z Fold5』は、ヒンジ部以外、外観的には大きな変更はないが、『Galaxy Z Flip5』はカバーディスプレイが1.9インチから3.4インチに大型化し、閉じたままでも行える操作が増えている。なお、本モデルからカバーディスプレイは「フレックスウィンドウ」という名称に変更された。

 このフレックスウィンドウだが、基本的には各種ウィジェットを操作することになる。上から下のスワイプでクイックパネル、左から右で通知、右から左でウィジェットの切り替えという操作方法は、スマートウォッチ的とも言える。なお、GoogleマップNetflix、YouTube、LINEなどの一部アプリについては、フレックスウィンドウ上で直接起動が可能だ。

 ドコモ、auともに『Galaxy Z Fold5』と『Galaxy Z Flip5』を9月1日に発売予定。ドコモの『Galaxy Z Fold5』はファントムブラックとアイシーブルーの2色展開でストレージ256GB、オンライン限定でファントムブラックの512GBを販売する。auもファントムブラックとアイシーブルーの2色展開でストレージ256GB。こちらはオンライン限定でファントムブラックの512GBと1TBモデルを販売する。

 『Galaxy Z Flip5』はドコモミント/グラファイト/ラベンダーの3色、auがミント/グラファイト/クリームの3色で、ストレージはどちらも256GB。auはオンライン限定でグラファイトの512GBを販売する。

スマートウォッチGalaxy Watch 6』『Galaxy Watch 6 Classic

 スマートウォッチの新モデルとなる『Galaxy Watch6』と『Galaxy Watch6 Classic』も発表された。WiFiモデルはどちらも9月以降に発売予定。LTEモデルは従来のauに加えて、ドコモでも取り扱われる。発売時期はauが9月以降、ドコモが11月以降の予定。LTEを搭載しないBluetooth版は9月以降に発売予定としている。

 『Galaxy Watch6』は、ケースサイズこそ前モデルの『Galaxy Watch5』と同じ40mmと44mmだが、画面サイズが40mmモデルは1.2インチから1.3インチに、44mmモデルは1.4インチから1.5インチへと大型化した。

 『Galaxy Watch6 Classic』は、43mmと47mmの2サイズ展開。画面サイズはそれぞれ1.3インチと1.5インチだ。昨年のGalaxy Watch5シリーズにはClassicモデルはラインアップされなかったが、『Galaxy Watch6 Classic』は『Galaxy Watch4 Classic』と同様に、物理的な回転ベゼルを搭載しているのが特徴となっている。

 『Galaxy Watch6』『Galaxy Watch6 Classic』ともにRAMが2GBに増量されたほか、バッテリー容量もアップ。新しいバンドは、ワンクリックで交換が可能となっている。交換バンドもSportExtreme SportHybrid Eco-Leather、Fabric Bandなどが発売予定だ。

 なお、海外モデルでは心電図や不整脈検知、皮膚温度による生理周期予測が利用できるが、国内モデルは非対応。だが、国内モデルでは待望のFeliCaを搭載した。いまのところ利用できるサービスは未定で、順次拡大予定としている。

タブレットGalaxy Tab S9』シリーズ

 フラッグシップタブレットの『Galaxy Tab S9』シリーズは、11インチの『Tab S9』、12.4インチの『Tab S9+』、14.6インチの『Tab S9 Ultra』がラインアップ。3モデルともGalaxy Tab Sシリーズとしては初なるIP68等級の防水防塵に対応している。

 チップセットは、『Galaxy Z Fold5』『Galaxy Z Flip5』と同じ「Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy」を搭載、RAMは『Tab S9 Ultra』と『Tab S9+』は12GB、『Tab S9』は8GBで、フラッグシップにふさわしい性能を備えている。

 もちろんSペンに対応。他社製品では別売りのことが多いが、Tab S9シリーズでは同梱となった。そのSペンも本体と同じくIP68対応だ。また、グリップ感の向上やブラシの傾きなどにも対応した『S Pen Creator Edition』が9月下旬に発売予定となっている。

 発売はSamsungオンラインショップ、Galaxy Harajuku、アマゾンジャパンなどの主要ECサイトや家電量販店にて、9月1日より開始する。

『Galaxy Z Fold5』『Galaxy Z Flip5』国内発売が決定