現在は一軍ヘッド兼バッテリーコーチとしてチームを支えている阿部氏(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 3年ぶりのV奪回を目指す巨人の苦しい戦いが続いている。

 先週末の広島3連戦は負け越し、鬼門マツダスタジアムでの戦いは今季も3勝9敗と結果を示せず、3位のDeNAとは1・5ゲーム差となっている。

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 現在4位のチームが仮にこのまま2年連続Bクラスに沈むようであれば、2リーグ分立制以降、常勝軍団にとっても初の屈辱となり監督の責任問題にも注目が集まることになりそうだ。

 過去リーグ優勝9回、日本一にも3度輝くなど「勝負の鬼」として知られる原辰徳監督のこれからの巻き返しに期待したいところだが、一方では次期監督の名前もささやかれ始めている。

 原政権下でもヘッドコーチなどを歴任した巨人OBの岡崎郁氏は、かつてチームの主力打者としても活躍したアレックス・ラミレス氏のYouTubeチャンネル「ラミちゃんねる」に出演。

 8月21日に更新された動画内ではラミレス氏、岡崎氏が巨人の次期監督問題について語っている。

 まず今季で3年契約の2年目となる原監督に関して岡崎氏は契約を理由に「来年までは間違いなくやる」とした上で、「来年もし優勝して日本一になったら辞めるかも」と予想した。続けて「でも勝てなかったら、もうちょっと勝つまでやると思う」として、低迷したままチームを投げだすことはないとの見解を示した。

 一方、岡崎氏から次期監督として「ラミちゃんもいいんじゃないの?」と振られたラミレス氏は「違う、違う」と否定。その理由として、巨人軍の歴史の中で外国人選手出身者が監督になったことはない点を理由に挙げた。

 その上でラミレス氏は巨人の次期監督候補として「松井秀喜氏、阿部慎之助氏、高橋由伸氏、桑田真澄氏」と4人のOBをリストアップ。

 この意見に関して岡崎氏は「誰がいいかというより、何が目的かが大事」ともコメント。

 そして「人気だったら松井(秀喜)かもしれないけど、冷静にチームのことを考えたら阿部慎之助だと思います。一番チームのことを分かっている」と分析した。

 この岡崎氏の意見にはラミレス氏も「(コーチで長い)経験があり、チームのことを一番把握している。そう考えると一番ふさわしい」と二軍監督、一軍ヘッドコーチなど歴任し、チームの内部事情に精通しているとして、同意した。

 さらに動画内では球界屈指の「打てる捕手」として知られた阿部氏の現役時代の打撃のすごさについても話が及んだ。

 岡崎氏はヘッドコーチとして阿部氏の現役時代を見守ってきた経験を持つが、左打者としては「松井の強さと由伸の柔らかさみたいなのを全部持っている」として、改めて高く評価する場面もあった。

 現在も一軍ヘッドコーチバッテリーコーチとして原監督の下、チームを支える阿部氏が次期監督の最有力というのは衆目一致するところ。まだまだ続く激動のシーズンとともに来季を見据えたチーム編成も水面下で引き続き、注目となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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