伊シチリア島のレストランで誕生日ディナーを楽しんだグループが、支払い時に誕生日ケーキの切り分け料金を取られていることに気付いた。その値段をレシートで確認してみると、20ユーロ(約3170円)が請求されていたという。この話題はネット上で拡散されており、「これは驚きだね」「持ち込みなんだから当たり前じゃない?」など様々な声があがっていると、英ニュースメディア『The Sun』などが伝えた。

話題になっているのは、伊シチリア島パレルモ市内のレストランだ。名前は明かされていないこのレストランを訪れたあるグループは、ピザやアルコールなどを注文しディナーを楽しんでいた。ディナーは誕生日のお祝いも兼ねていたようで、レストランの許可を得て、別のお店で購入したケーキを持ち込んでいた。

ケーキはレストランのキッチンで切り分けてもらい、デザートとして振る舞われたようだ。レストランで過ごす楽しい誕生日パーティーとなったが、会計時にその雰囲気が台無しとなってしまった。

支払いのためにレシートを受け取りその詳細を確認してみると、ケーキのカット代として20ユーロ(約3170円)が含まれていたのだ。ケーキは他店で購入したものを持ち込んでいたので多少料金がかかることは理解できるが、食事代として121ユーロ(約1万9200円)を支払うにもかかわらず、まさか3000円以上も加算請求されるとは思わなかったという。

レシートを撮影した画像がネット上で拡散されており、そこにはピザやドリンクなど注文した品に並んで「20×ケーキサービス」という一文が確認できる。グループの人数は明らかになっていないが、大きなケーキをカットしてお皿に盛るなど、レストランは少なくとも20人分のケーキを提供するために準備したようだ。そしてその代金として1人当たり1ユーロを加算し、合計20ユーロになったのだ。

英ニュースメディア『Daily Express』によると、イタリアでは記念日にケーキなどをレストランへ持ち込むのは一般的な行為だという。日本では別の店から持ち込む場合は追加料金がかかることが多いが、イタリアではレストラン側が切り分けたりしても追加料金が発生することは少なく、あったとしても気持ち程度の良心的な料金だという。しかし最近のイタリアでは、カット料金などを請求する店が増え始めている。

イタリア北部のロンバルディア州コモ湖にあるバー「Bar Pace」で、サンドイッチを注文した客が半分にカットした代金として2ユーロ(約317円)が加算された。コモ湖は富裕層の集まる高級リゾート地と知られるが、それでも客はこの請求に驚いたという。このバーのオーナーは「もしお客様がトーストを2つに分けてほしいとリクエストしたら、私は2枚のお皿とナプキンを用意し、両手で運ばなければなりません。『お客様はいつでも正しい』というモットーで商売をしていますが、追加のリクエストにはコストがかかるのも事実です」と主張した。

今回のケーキの切り分け料金について各メディアが報じると、「持ち込み料金がかかるのは当たり前じゃない?」「食器洗いもあるし、ケーキを切ったり運んだりしたスタッフの給料もあるからね」「人々がタダ働きすると思ってはいけないよ」と肯定的な意見のほか、「最近は少しでも客からお金を取ろうとする店が多いから、ちゃんとレシートを確認しないとね」「私もケーキの切り分け代を請求されたことがあるけど、驚いたよ」といった声もあがった。

ちなみに今年1月にはアメリカで、ペットである魚の分まで家賃が必要と記載された驚きの契約内容が物議を醸していた

画像は『The Sun 2023年8月14日付「DESSERT STORM Holiday warning as restaurant charges diners £17 just to cut a birthday cake in tourist hotspot」(Credit: Newsflash)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 iruy)

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