米フロリダ州で今年1月に誕生した、非常に珍しいニシキヘビ科のボールパイソンが話題になっている。ヘビの体は頭部と尻尾を除いて真っ白で、体には“完璧な”スマイルマークがあるという。英ニュースメディア『LADbible』などが伝えた。

フロリダ州で爬虫類のブリーダーをしているブランデン・ニコルソンさん(Branden Nicholson)の繁殖のもと今年1月、白い体にスマイルマークがある激レアなボールパイソンのメスが誕生した。

ブランデンさんが“スマイリー(Smiley)”と名付けたその個体は、頭は普通だが、体が部分的に白くなる“パイボールド”であるうえ、白い部分が圧倒的に多い人気種で、体にスマイルマークを持っていた。

ブランデンさんによると、体の一部が白くなるのはパイド(Pied)と呼ばれる劣性遺伝子のせいで、ボールパイソンだけでなく他の動物でも自然に見られるそうだ。ただ鱗の模様はユニークで、「スマイリーはたまたま完璧なスマイルマークを持っていた。それに性格は可愛くて、とても大人しいんだ」と明かすと、このように続けた。

「実はスマイリーが誕生したのは、TikTokでライブ配信をしている時でね。視聴者に指摘されて気付き、初めて見た時はそれは興奮したものさ。それに脱皮を繰り返す度に白さが増し、特徴的なスマイルマークが際立つようになってきたんだ!」

ブランデンさんは、スマイリーの成長ぶりをSNSに投稿しており、生まれた直後は手のひらに収まってしまうほどだったスマイリーが、今月8日には倍ほどの大きさになっていた。また脱皮後の抜け殻には、うっすらとではあるもののスマイルマークが残っているのが分かり興味深い。

さらにブランデンさんは、スマイリーの母親であるパイボールドを紹介。スマイリーほど完璧ではないものの、尻尾付近に大きなスマイルマークがあることを指摘していた。

なおボールパイソンは毒がなく、大人しい性格であることからペットとして人気で、2021年には米ジョージア州のブリーダーの繁殖により誕生したボールパイソン・ラベンダーアルビノが6000ドル(当時のレートで約65万円)で取引されていた。この個体はスマイルマークが3つある珍しいもので、通常価格の60倍だったという。

ちなみにブランデンさんは、「スマイリーを販売する予定は?」との質問に、「売ることはできるけど、今のファームをうまく回していくには6000ドルではとても足りないよ」と答えており、しばらくはスマイリーを手放す予定はないようである。

画像は『Branden Nicholson 2023年8月7日付TikTok「Just took that last vid a few minutes ago!」、2023年8月4日付TikTok「A snake that truly smiles at you」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)

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