今季から秋春制に以降するAFCチャンピオンズリーグ本戦の出場権を争うプレーオフが22日に行われ、アジア王者となり今大会の出場権を得た浦和レッズと、予選ラウンドを勝ち上がってきた理文(香港)が埼玉スタジアム2002で対戦した。

 明治安田生命J1リーグ名古屋グランパス戦から中3日で今回の一戦を迎えた浦和は、名古屋戦から先発メンバー5名を変更。新加入の中島翔哉が移籍後初先発を飾り、最前線には名古屋戦を欠場した興梠慎三が起用された。対する理文は、システムを通常の「4-4-2」から5バックに変更。最終ラインの左には日本人のDF立花稜也が入った。

 試合が動いたのは開始早々の3分、右サイドのタッチライン際でボールを持った中島がボックス右のスペースに走り込む大久保智明にパスを送ると、これを受けた大久保がゴールライン際からゴール前へセンタリングを供給。ファーサイドに走り込んだ小泉佳穂がボールを押し込んでホームの浦和が先手を奪った。

 主導権を握った浦和は6分、伊藤敦樹の強烈なミドルのこぼれに中島が反応したが押し込みきれない。しかし、その直後、またしても右サイドで中島が起点となり、オーバーラップした酒井宏樹がゴールライン際からクロス。ファーサイドに走り込んだ興梠が頭で合わせ、リードを広げることに成功した。

 その後もボールを支配した浦和は、大久保と中島が関わる右サイドを起点にゴールに迫ったが3点目を奪うことはできずにハーフタイムへ。週末にリーグ戦を控える浦和は、後半開始から興梠と伊藤に代えてリンセンと柴戸海を投入。迎えた後半もチャンスを作りながら加点できずにいると、対する理文もFWエベルトン・カマルゴら外国籍選手が個の力でゴールに迫っていく。しかし、浦和守備陣の牙城を崩しきることはできなかった。

浦和は後半アディショナルタイムにリンセンのクロスからニアサイドでシャルクがつぶれ、最後はゴール前の関根貴大が頭でボールを押し込んで加点。試合は3-0というスコアで終わり、勝利を収めた浦和が9月から始まるACL本大会への出場権を手にした。なお、本大会の組み合わせ抽選会は8月24日に行われ、プレーオフを勝ち上がった浦和はイーストゾーンのポッド4に入ることが決まっている。

【スコア】
浦和レッズ 3-0 理文

【得点者】
1-0 3分 小泉佳穂(浦和)
2-0 6分 興梠慎三(浦和)
3-0 90+3分 関根貴大(浦和)

【出場選手】
▼浦和(4-2-3-1)
GK:西川
DF:酒井、岩波、ホイブラーテン、荻原(82分 関根)
MF:伊藤(HT 柴戸)、安居;大久保(73分 秋本)、小泉、中島(66分 関根)
FW:興梠(HT リンセン)