アダプティブな対話式 ICT 教材の開発と提供を行う株式会社すららネット(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:湯野川孝彦)では、2023年8月19日(土)10時10分より、「第9回 すらら アクティブ・ラーニング」最終プレゼンテーション大会をオンラインで開催しました。最優秀賞は、真未来塾(長崎県)から参加の「Nagasaki Global Junior Innovators」に決定、5年連続の受賞となりました。

「すらら アクティブ・ラーニング」は、参加者が ICT の活用により学年・地域に関係なく社会課題解決に向け議論し、Society5.0の時代を生き抜く力をはぐくむ協働学習イベントです。今年は「『学ぶ』は進化する? これからの時代に求められる授業や教科を考えよう!」をテーマに、全国の小中高生約200名が参加しました。5月末からICTを活用した意見交換やワークショップを経たのち、3~5人1組になって調査・分析などを行い、7月上旬にレポートを提出。その中から選出された優秀6チームがオンラインで最終プレゼンを行いました。

最優秀賞のほか、優秀賞、特別賞に加え、最終選考におしくも進めなかったチームの中から5チームが奨励賞に選ばれました。

大人から求められることに対する生徒の本音に真正面から向き合い

細かなデータと調査を踏まえた、ドラマ仕立ての最終プレゼンが高評価

最優秀賞を受賞した「Nagasaki Global Junior Innovators」(真未来塾/長崎県)は、あらゆる分野を経験し、人と出会い、それらの体験の振り返りを通じて、将来の可能性を自分で見つける『自分探究学』を提案。データ収集に加え県庁の担当者まで取材に行き、仮説に基づいたフィールドワークまでのプロセス、そして考察をドラマ風に仕上げたプレゼンテーションが高く評価されました。

<特別審査員講評>

五十棲 浩二 氏(経済産業省 商務情報政策局 商務・サービスグループ サービス政策課 教育産業室長)

ドラマ仕立てのプレゼンテーションが大変印象的でした。詳細なデータに基づく分析と提案を、相手にどう分かりやすく伝えるかを考えて再構成し、伝えきる力がとても素晴らしかったです。また、将来必要と言われる能力を明確にし、「失敗を恐れずやってみる」「夢を持ってがんばる」といったことが求められていることを示した上で、「そうは言っても実際にやることは難しいよ」という生徒たちの本音に向き合い、提案を考え直している点も良かったです。

さらに、メンバー構成が小学6年生から高校2年生までというチーム構成は、学校の中ではなかなかない事で、学校の枠を超えて取り組むことの良さが現れていました。今回のようなイベントを通じ、異学年での学びあいが広がることはとても有意義だと感じます。

<受賞の感想>

最年長のメンバーが模試のため不在でとても不安だったのですが、発表の話し合いをする中で生まれた感動とかチームワークを最後のプレゼンに絞りだそうと思いがんばりました。力を尽くせてとても楽しい発表になりました。プレゼンに向けて、場面場面で声のトーンを上げたり感情を込めたりするなど猛特訓しました。

<講師インタビュー>

真未来塾 塾長 小池まみこ先生

 今年で7回目の参加となりました。何回も参加している生徒が何人かいる中、今年が過去一番難しいテーマだと言っていました。これまでは外国にルーツを持つ人がより良く生きるための課題解決や平等な社会の実現など、他の人の困りごとを考え手助けになることを考えるテーマだったのに対し、今年は自分たち自身の問題を考えなければいけなかったからです。最終的にドラマ仕立てのプレゼンになったのは、自分たちの悩みや考え抜いたことを伝えるには、ドラマ風にするしかないという考えに至ったからでした。とにかく自分たちの考えや想いを伝えたい、その一心で取り組んでいました。小学生から高校生までの幅広いメンバーでしたが、小学生のメンバーが活躍する場面もあり、だれ一人取り残すことなく、全員で取り組んだ集大成のプレゼンでした。すでに、来年はどうするか考え始めているようです。

「すらら アクティブ・ラーニング」今後の展望

株式会社すららネット「第9回 すらら アクティブ・ラーニング」責任者 道上智子 

すららネットでは、どのような学力レベルの子どもでも分かるようになる、できるようになる最先端技術を活用したICT学習教材の開発をしています。 「すらら アクティブ・ラーニング」では、解のない課題に、初めて会う仲間と取り組み、数か月かけて議論し考え、実行して検証して結果をまとめるなど、社会に出て実践できる内容にしています。それを無理なくやり切れるようにするため、プログラム設計には当社の「スモールステップでつまずきをなくす」ノウハウをふんだんに盛り込んでいます。

 このイベントは当社が2015年から開催しており、毎年参加を楽しみにしている児童生徒の皆さんもいます。指導される先生方からは、3か月間のプログラムを通じて、スキルの習得だけでなく、仲間たちとの関わり方やサポートしてくれる周囲の人への感謝の気持ちなど、子どもたちの成長を目の当たりにできるというお話をいただき、このイベントの意義を強く感じています。

 「すらら アクティブ・ラーニング」は来年10回目を迎えます。より多くの児童生徒に参加いただけるような仕組みとテーマを検討していきます。

【最終審査結果】

■最優秀賞(全国第一位)

チーム名 :「Nagasaki Global Junior Innovators」 

所 属 :真未来塾(長崎県

内 容 :あらゆる分野を経験し、人と出会い、それらの体験の振り返りを通じて、将来の可能性を自分で見つける【自分探究学】を提案

■優秀賞(全国第二位)

チーム名 :「NRSスタディーズ」

所 属 :個別学習塾G-braves(千葉県

内 容 :授業を「構成成分」という斬新な発想からとらえ、構成成分の1つ「人」に着目し、教える人と学ぶ人の想いから【宇宙船を開発する授業】を提案

■優秀賞(全国第三位)

チーム名 :「学ぶ組」 

所 属 :個別学習塾G-braves(千葉県

内 容 :社会に出た時必ず必要となる「お金」について、旅行計画を通じてゲーム方式で学ぶ【はじめての旅行けいかくゲーム】の企画、実践、改善点まで考察

【特別賞(3チーム)】

チーム名 :「TEAM T-5」 

所 属 :英進館桧原校(福岡県

内 容 :国の産業構造や経済をワールドワイドな視点で考察し、情報技術社会に必要なスキルを身に着ける【A.I.I.T科】を提案

チーム名 :「MSSクエスト」 

所 属 :個別学習塾G-braves(千葉県

内 容 :「将来後悔しないために」を起点に「あの時やっておいてよかった」となることを目指した【職場体験前授業】を提案

チーム名 :「ジャンボリミッキーズ」

所 属 :個別学習塾G-braves(千葉県

内 容 :生徒と先生の意見を融合し、英語だけで考えて行動する外国語授業の新しいかたち【考動教室】を提案

【「第9回 すらら アクティブ・ラーニング」開催概要】

主  催 :株式会社すららネット

参加費 :無料

テーマ :「学ぶ」は進化する? これからの時代に求められる授業や教科を考えよう!

期 間 :2023年5月19日(金)~8月19日(土)

参加対象 :全国の「すらら」導入校の小学生~高校生

特別審査員 :経済産業省 商務情報政策局 商務・サービスグループ サービス政策課 教育産業室長 五十棲 浩二 氏

教育ジャーナリスト/子育て・教育 探究ナビゲーター/マザークエスト 代表 中曽根 陽子 氏

スケジュール:

(1)5月19日(金)~6月15日(木):専用 SNS(すららチャットマップ)で質問に回答・議論

(2)6月10日(土)、17日(土) :オンラインワークショップで全国の参加者と交流

(3)6月19日(月)~7月14日(金):チームをつくりレポートを作成

(4)8月19日(土) :最終プレゼンテーション大会(オンライン)

※上記(1)(2)は個人参加、(3)(4)は 3~5 人 1 組のチーム参加。

配信元企業:株式会社 すららネット

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