フィオレンティーナが、モロッコ代表MFソフィアン・アムラバトの売却に向け、タイムリミットを設けたようだ。22日、『フットボールイタリア』など複数のイタリアメディアが伝えている。

 現在26歳のアムラバトは、2014年にオランダのユトレヒトでプロデビューを果たすと、その後はフェイエノールト、ヴェローナ、クラブ・ブルッヘでプレー。2020年1月に加入したフィオレンティーナでは中盤の主力として活躍し、2022-23シーズンのリーグ戦では、29試合に出場している。また、昨年に開催されたFIFAワールドカップカタール2022では、モロッコ代表として全7試合にフル出場し、アフリカ勢初のベスト4進出に大きく貢献した。

 今夏の移籍市場では、数多くのビッグクラブから関心が寄せられているアムラバトだが、6月にモロッコ代表を率いるワリド・レグラギ監督が、「彼は新たなクラブと契約する予定である」と明言。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏は、同選手がヨーロッパでのキャリア継続およびマンチェスター・Uへの加入を望んでいると伝えていた。

 イタリアメディアによると、フィオレンティーナはアムラバトの売却に向け「48時間から72時間」の期限を設定した模様。移籍市場最終盤に、土壇場での後釜探しを避けるため、24日に行われるヨーロッパカンファレンスリーグ(ECL)プレーオフ・ファーストレグのラピードウィーン戦終了後までに残留か退団かを決断すると指摘している。

 また、アムラバト売却の移籍希望額を3000万ユーロ(約47億5000万円)と報じながら、これまで移籍候補として挙げられていたチームの現状を紹介。リヴァプールは日本代表MF遠藤航の加入により同選手獲得へ消極的になったとし、アルゼンチン代表MFロドリゴ・デ・パウルの後釜として関心を寄せていたアトレティコ・マドリードも、デ・パウルのサウジアラビア移籍が破談したことで獲得の必要性がなくなったと説明。マンチェスター・ユナイテッド加入も実現には至らなかったと主張した。

フィオレンティーナに所属するアムラバト [写真]=Getty Images