8月22日放送の「バリューの真実」(NHK Eテレ)では、黒歴史について取り上げ、恋愛や学校での失敗を踏まえながら、黒歴史を役立てるコツを紹介した。

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SixTONES黒歴史に向き合う

番組では高校生200人を対象に思い出したくない恥ずかしい過去のことを表す「黒歴史」にまつわるアンケートを取ったところ、73.5%が黒歴史が「ある」と回答。結果を受けて、田中樹は「これあるあるな気がするよね」と共感すると、松村北斗も「そのつもりじゃないけど、(人から)いじられて黒歴史になるパターンもある」とコメントすると、森本慎太郎も大きく共感していた。

今回は公認心理士の川島達史さんを迎え、様々なアドバイスと共に進行。川島さんによれば「黒歴史こそ自分の長所や可能性に気がつく大きなチャンス」と、成長のヒントが隠されていると話す。

番組ではまず最初に高校生が黒歴史を抱えやすい恋愛をピックアップ。恋愛マニュアルを実践したことがあると答えたのは高校生200人中74.5%もの人が「ある」と回答。マニュアルを実践した理由として、自信がない、相談する相手がいないなどが理由だと言う。

メッセージを放置する、袖をひっぱる、10秒間みつめあうという3つの恋愛マニュアルについて、川島さんは「条件によってリスクが高いかもしれない」と指摘。黒歴史の入り口に足を踏み入れているとしつつも、恋愛マニュアルは応用することで今後の人生に役立つとアドバスをおくった。

メッセージを放置するという項目について、松村は「俺らの高校生ぐらいの時にさ、8分がちょうどいいって謎の情報流れなかった?」と切り出すと、SixTONESのメンバーも「あったあった!」と同調。

放置する方法について川島さんは効果がなく、おススメしないと話す。「試し行為の一種になってしまう。あえて相手を不安にさせて、不安を乗り越えてくれるかで愛情を確認する行為」と説明。これが上手くいくことで試し行為のクセがつき、恋愛以外でも必要以上に悪い話をしたり、自分の必要性を確かめる行為につながったりすると懸念した。

高地優吾は「どちらかと言えばキレイにラリーを続けていた方が効果はある」とまとめながら聞くと、川島さんは「基本的には相手をどう喜ばせるか、どんな楽しいデートをするかそういったことに頭を使った方がいい」とアドバイスした。

また、番組中盤では高校2年生のそうたさんが登場し、リアルな失恋物語を告白。小学5年生から5年間に及ぶ片思いのエピソードを明かすとSixTONESのメンバーは盛り上げながら耳を傾けていた。

田中が相手のどんなところが好きだったかを聞くと、そうたさんは「顔がめちゃくちゃカワイイ」と返答。田中は「いいね~!」と盛り上がり、「お前のこと好きだぞ」と笑いを誘った。このほかにも様々なエピソードに、京本大我やジェシーらが言葉を挟んだり、自身の経験を交えながら場を盛り上げていた。

そうたさんは最終的に勇気を振り絞って相手に告白。結果は実らなかったものの、それをバネに勉強を頑張ったというエピソードを披露。黒歴史を役立てた前向きな事例にSixTONESのメンバーも一緒になって喜ぶ一幕も。最後に田中は「がんばって」とエールを送ると、高地も「絶対に糧になるから!」とそうたさんの背中を押すように声をかけていた。

■クラスメイトのようなSixTONES

今回は、黒歴史の中でも恋愛にまつわるエピソードをメインに番組が進行した。高校生は思春期真っ盛りの多感な時期であり、間違った情報だけで突き進めばトラブルに発展しかねない。今回のような様々な意見やアドバイスを取り入れた構成は、恋愛に限らずこの先のコミュニケーションにも役に立つ内容ではないだろうか。

また、田中のように肯定的な相槌を打ったり、松村が歌を歌って楽し気な雰囲気にしたり、SixTONESのメンバーはまるでクラスメイトのようなスタンスで話を聞いていた。家族でも先輩・後輩という上下関係もなく、また説教っぽく押さえつけることもなく、じっくりと話に耳を傾ける彼ら。この相手を受け入れる姿勢によって、悩みを引き出せたり素直な気持ちを吐き出せることにつながるのではないだろうか。真剣に耳を傾けつつもユーモアを交え、身近な存在として寄り添えるのはSixTONESならでは。

今後も家族間で話題にしにくいことや友人に相談しにくことを取り上げ、若者の悩みを優しくサポートする番組として浸透していくかもしれない。

※高地優吾の高は正しくは「はしご高」

執筆・構成/ザテレビジョン編集部 バラエティ班

SixTONESがMCを務める「バリューの真実」が8月22日に放送された