代替テキスト
7月25日、第57回「全日本高等学校馬術競技大会」へ出席するため、御殿場市を訪問された佳子さま

うだるような酷暑が続く8月18日、佳子さまが11月上旬に南米・ペルーを公式訪問されることが発表された。

「今年、日本とペルーは外交関係を樹立して150周年を迎えました。7月下旬にペルー政府から正式に招待があり、日程は10日ほどになる予定で、大統領への表敬訪問などが調整されています」(宮内庁関係者)

佳子さまにとって2度目となる公式の外国訪問だが、宮内庁皇嗣職の説明は慎重だったという。

「佳子さまのご訪問に関する説明では、具体的な訪問地や渡航経路については明かされませんでした。“米国を経由した場合、眞子さんと再会するのでは”と報じられたこともあってか、眞子さんと佳子さまを結びつけて見られることを避けるため、慎重に対応しようという意図が透けて見えました」(皇室担当記者)

2021年、結婚によって皇室を離れ、米国に渡る眞子さんを涙ながらに抱きしめて送り出した佳子さま。現在も、姉のような“自由な生活”へ憧憬を抱いているのかーー。

そんななか、『文藝春秋』9月号の「佳子さまからの警告」と題した記事が波紋を広げている。

「今春にご一家は改修を終えた秋篠宮邸に引っ越されましたが、佳子さまだけが工事中に“仮住まい”としてきた旧御仮寓所でのひとり暮らしを続けられています。『文藝春秋』の記事は、“ひとり暮らしを選んだのは、佳子さまが結婚して皇室から離脱する明確な意思表明”“皇室に残るつもりはない”など、10年以上前から、結婚による“皇室脱出”のご意思を抱き続けられているという内容でした」(前出・皇室担当記者)

その一方、ニューヨークで小室さんと肩を寄せ合い自由を謳歌する姉と共鳴し合う佳子さまに、紀子さまは危惧の念を抱かれてきた。

「悠仁さまが成年皇族としてご活動を始められるまで、紀子さまはこれ以上“将来の天皇”の環境に波風を立てたくないお気持ちを日増しに強められているようなのです」(前出・宮内庁関係者)

■悠仁さまの成人後も皇室へ“残留”を……

2022年4月に民法が改正され、国民が18歳から成年とされるようになったことに伴い、すべての皇族の成年も18歳となった。前出・宮内庁関係者は、

「悠仁さまも来年9月には成人されることになります。しかし皇室には、学生であるうちはご公務や宮中祭祀よりも学業を優先する慣例があります。東大進学も視野に入れていたとされるなど、秋篠宮ご夫妻は悠仁さまの大学進学にこれまでの皇族方とは比べものにならないほど力を注がれています。

つまり、数多くのご公務や祭祀に臨まれている佳子さまがこの間に皇室を離れると、秋篠宮ご夫妻と悠仁さまのご負担が必然的に増えてしまいかねないのです。さらに言えば、2025年4月の悠仁さまの大学ご進学前に、佳子さまのご結婚などの話題で世間に騒がれることを避けたいという紀子さまのお考えもあるようなのです」

佳子さまの皇室脱出を少なくとも2年は“封印”するため、紀子さまは“見返り”ともいえる待遇を保証されたのかーー。

それが、旧御仮寓所での“より快適なひとり暮らし”を整備することにつながっていると、前出の皇室担当記者は指摘する。

「佳子さまは現在もお食事や打ち合わせなどのために秋篠宮邸と頻繁に行き来されています。ただ、旧御仮寓所には事務室があり、皇嗣職の職員などの出入りが多く、動線が重なることで生じる佳子さまの負担を軽減する必要性が生じていたと聞いています」

近々に佳子さまが皇室を離脱されるおつもりならば、大規模な工事は必要ない。しかし工事はすでに決定事項なのだ。

佳子さまのひとり暮らしが公表された後の7月中旬、宮内庁が旧御仮寓所のスペースの間取りを変更する内装工事を半年かけて行う予定だと、テレビ東京が報じた。

「7月から9月に発注が行われ、1階と2階にある事務スペースの間取りを変更する内装工事を行うというのですが、随意契約のために全体の金額は現時点で明らかになっていません。

旧御仮寓所の改修については、これまでも佳子さまがひとり暮らしをされることが理由と思われる、追加工事や工費の金額変更が行われています。昨年11月に約1千700万円で結ばれていた契約が、今年3月になって“家具移設を取りやめたため”と約1千400万円に減額されていた工事がありました。

また今年1月には、旧御仮寓所の電気設備工事で約2千600万円の契約が結ばれましたが、その後“コンセントの追加”“屋外へ照明器具の追加”などの理由で約124万円の工費が増額されています。

そもそも旧御仮寓所の建設費は、2019年に約9億8千万円と報じられています。しかし昨年から今年にかけて合計で4千万円もの金額が動いていることを鑑みても、大幅な内装の変更が見込まれる秋からの追加工事の総額はそれ以上になるでしょう。いまや“佳子さまの邸宅”とも言える旧御仮寓所には建設費も含め、最終的に11億円近くが投入されることになると思われます」(前出・皇室担当記者)

静岡福祉大学名誉教授の小田部雄次さんは、こうした現状について次のように危ぶんでいる。

「佳子さまと秋篠宮ご夫妻が、将来について明確にされないため、旧御仮寓所を改修する必要性が多くの国民に理解されないのでしょう。この件だけでなく、秋篠宮家の皆さまが皇族としておつらい立場にあったとしても、国民が納得する説明をする努力を怠れば、皇室から人々の心が離れてしまうばかりであると懸念しています」

2年後、眞子さんが結婚したのと同じ30歳を迎えられる佳子さま。皇室脱出の決意を秘めながら、豪邸の窓から移ろう季節を眺められる日常が続くーー。