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ブラジルでは8月の第2日曜日が父の日であり、今年は13日に父の日のお祝いが各家庭で行われたようだ。そんな中、ある女性が投稿した動画が注目を集めている。動画には、亡き父親の飼い猫ノートパソコンの前に座り、父親が映っているビデオに見入っている姿があった。ブラジルのニュースメディア『Nova Mulher』などが伝えた。

ブラジル南東部に位置するリオデジャネイロ在住でジャーナリストのイサドラ・モンテイロさん(Isadora Monteiro)が今月13日、X(Twitter)に投稿した動画が多くの涙を誘っている。イサドラさんは1匹の猫と2匹の犬を飼っているが、3匹はいずれも昨年10月に亡くなったイサドラさんの父親ジョルジ・バルボーザさん(Jorge Barboza、61)が飼っていた猫と犬だった。

イサドラさんは父の日の数日前、ジョルジさんが生前可愛がっていた猫“ティナ(Tina)”に、父が映ったビデオを見せることにした。ティナノートパソコンの画面に映し出されたジョルジさんをじっと見つめ、前足でそっと撫でてジョルジさんに触れようとしていた。

ジョルジさんが亡くなってから10か月経っているが、ティナは彼のことをしっかりと覚えていた。ティナはジョルジさんの声に聞き耳を立て、彼の姿をじっと見つめ続けて何度も前足でジョルジさんに触れようとする。さらにその後、ティナはビデオの中のジョルジさんに顔をすり寄せ始めたのだ。ティナはジョルジさんが恋しくてたまらない様子だったようで、イサドラさんは投稿でこのように綴っている。

ティナは父が初めて飼ったペットでした。私はティナが父の姿や声にどう反応するのか知りたかったのです。生きるために自分の悲しみを隠している猫が、彼がいない中でどう自分に対処していたのか知りたかったのです。そして今回、ティナが私と同じで喪に服していることを知り、胸が切なくなる思いでした。父の日おめでとう。」

亡くなったジョルジさんは生前、ジャーナリスト兼ミュージシャンとして活動していたという。またティナは元保護猫で、ジョルジさんが亡くなる10年前に迎え入れられたそうだ。しかし、ジョルジさんは心臓発作により突然亡くなってしまい、ティナにとって最愛の人と永遠の別れになってしまった。イサドラさんはティナについて、次のように明かしている。

ティナは他の2匹の犬と同様に私にとって大切な家族で、それは愛を意味します。ティナは父の延長線でもあり、彼が残した最高の贈り物であり、最高の遺産でもあるのです。ティナは私の人生に変化をもたらし、毎日を素晴らしいものにし、私をより素敵な人間に変えてくれました。」

もともとジョルジさんはティナの他に猫をもう1匹飼っていたが、その猫はジョルジさんが亡くなった1か月後にあとを追うようにして虹の橋を渡ってしまったという。イサドラさんはジョルジさんが飼っていたティナと愛犬2匹の世話をすることで、父親との思い出に浸ることができると述べている。

画像は『Nova Mulher 2023年8月15日付「“Me acompanha no luto”. Jovem mostra imagens do falecido pai para gato de estimação e pet reage」(Foto: @dorayevo)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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