二塁上で会話を交わしたデラクルーズ(左)と大谷(右)。ふたりのやり取りは球界全体で話題となった。(C)Getty Images

 二刀流スターの疲れ知らずの活躍に、思わず話しかけずにはいられなかったようだ。現地8月23日に行われたエンゼルスレッズの一戦で、大谷翔平エリー・デラクルーズのやり取りが小さくない話題となった。

 この日に開催されたダブルヘッダー第1戦では、投打二刀流で先発登板。今季44号となる豪快な2ランホームランを放ちながら、2回に「腕の疲労」(その後にUCL断裂と判明)によって無念の降板を余儀なくされていた大谷だが、第2試合では「2番・指名打者」で先発。そして、1死一塁で迎えた5回の第3打席には、得点機を拡大させる二塁打を放った。

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 相手先発のリオン・リチャードソンが投げた初球を鮮やかにはじき返した大谷は、相手右翼手ウィル・ベンソンが処理にもたつく間に一気に二塁へ滑り込んだ。相手の緩慢な守備を見逃さない自慢の脚力も存分に発揮した。

 その時だった。二塁ベースにいた大谷のもとへ、捕手と投手を除いたレッズの内野陣が集結。ショートを守っていた超逸材デラクルーズは満面の笑みを浮かべると、まるで「これは本物の大谷か?」と言わんばかりにツンツンを突き、ちょっかいをかけた。これに塁上に立った日本の偉才も笑顔で呼応した。

 前日には、地元局『Bally Sports Cincinnati』で「全て(の能力)を兼ね備えている」と大谷への憧れを口にしていたデラクルーズ。そんな21歳の超逸材が、攻防戦の最中に見せた振る舞いは、米メディアでも話題となった。

 米スポーツ専門局『FOX Sports』でアナリストを務めるベン・バーランダー氏は、自身のX(旧ツイッター)で「デラクルーズはショウヘイ・オオタニが本物かどうか確かめた」と話題となった動画を添付して紹介。また、米スポーツ専門局『ESPN』のエルデン・ゴンザレス記者もXにおいて「デラクルーズはショウヘイ・オオタニを触れて本物かどうか確かめながら、オオタニはバランスを崩したスイングで打った打球を語った。野球は言葉を越える」と両雄の笑顔のやり取りを振り返った。

 両雄のコミカルな会話シーンはSNSでも話題沸騰に。現地ファンの間では「俺も本物かを確かめたい」「たまにオオタニは現実にいるか分からなくなるからね」「やっぱり宇宙人かもしれない」「デラクルーズも十分におかしい」とコメントが相次いでいる。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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