アーセナル所属のブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスが、実戦復帰に近づいているようだ。24日、『アスレティック』や『ミラー』など複数のイギリスメディアが伝えている。

 アーセナルでの2年目に向けてプレシーズンでの調整を続けていたジェズスだったが、現地時間2日に行われたモナコとの親善試合を欠場。試合後にチームを率いるミケル・アルテタ監督は、同選手が数週間に渡ってひざに痛みを抱えていたことを明かしつつ、問題解決のために軽度の手術を受けたことを発表。その後に行われたFAコミュニティ・シールドとプレミアリーグ第1節および第2節で、ジェズスはいずれもメンバー外となっていた。

 その後の状態に注目が集まっていたジェズスだが、着々と実戦復帰に向けたステップを歩んでいるようだ。今回の報道によると、同選手は現地時間24日木曜日行われた全体トレーニングに復帰した模様。移籍市場に精通するイタリア人ジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏も、「ガブリエウ・ジェズスは既にチームのトレーニングに戻っている」と伝えている。

 現地時間26日土曜日には、プレミアリーグ第3節のフルアム戦を控えているアーセナルだが、この試合でジェズスがベンチ入りする可能性は現時点では低いとのこと。それでも、今後のコンディション調整が順調に進めば、9月の代表ウィークに先立って行われるプレミアリーグ第4節のマンチェスター・ユナイテッド戦で実戦復帰を果たす可能性もあるようだ。

 現在26歳のジェズスは母国の名門パルメイラスで頭角を表し、2017年1月にマンチェスター・シティに完全移籍加入。前線のポジションを幅広く務め、在籍した約5年半で公式戦通算236試合に出場し、95ゴール46アシストを記録した。昨年夏には4500万ポンド(当時のレートで約74億円)とも報じられた移籍金でアーセナルに加入。すぐさまセンターフォワード(CF)の定位置を掴むと、昨シーズンは負傷離脱がありながらも、公式戦33試合の出場で11ゴール8アシストという成績を残した。

 20年ぶりのプレミアリーグ制覇に向けて、今夏の移籍市場では積極補強を敢行したアーセナルアルテタ監督が絶大な信頼を置く“9番”の復帰は、北ロンドンの名門にとって大きな追い風となるだろう。

ひざの負傷で離脱中のジェズス [写真]=Getty Images