●韓国で大ヒットとなった植物由来の袋麺『プルムウォン 正麺(野菜系味)』。野菜類だけをトッピングして食べてみる!

 韓国の袋麺と言えば、『辛ラーメン』のイメージが強く、「真っ赤っ赤」「とにかく辛い」と思いがちですが、優しい味わいのラーメンもあります。特に近年、韓国で大ヒットとなったことで知られるのが現地の食品メーカー『プルムウォン』による「プルムウォン 正麺(野菜系味)」。シンプルかつダイナミックなパッケージがオシャレで、その中身は肉類を不使用で、12種類の野菜だけで出汁を完成させたというさっぱり味です。さらに麺もノンフライ仕様で、健康志向の強い韓国人に特に支持されているようです。

「プルムウォン 正麺(野菜系味)」のパッケージ。左が正面、右が裏面
「プルムウォン 正麺(野菜系味)」のパッケージ。左が正面、右が裏面

「ブランド名+正麺」という名称から、どことなく「マルちゃん正麺」を連想させますが、その味とは果たして!? この「プルムウォン 正麺(野菜系味)」を実際に調理していただきます。

麺、2種のスープ、香味油を全部入れて煮込むだけ!

「プルムウォン 正麺(野菜系味)」の中身
「プルムウォン 正麺(野菜系味)」の中身

 パッケージを開封してみると、丸く形どられた黄色い麺の他に、スープ2種と香味油がついています。麺以外の素材が多いことにメーカーのこだわりを感じます。さっそく調理してみたいと思います。

 作り方は、500mlの沸騰したお湯に、「プルムウォン 正麺(野菜系味)」の全てを入れて4分30秒煮込んで完成。

 超簡単で助かりますが、単に麺+スープだけだと寂しいので、パッケージにあるしいたけ、ネギ、青菜なども煮込みの途中、2分ほど経過したところから入れてみることにしました。

(左)「プルムウォン 正麺(野菜系味)」を煮込んでいるところ。(右)4分30秒の煮込み時間のうち、2分ほど経過したところで野菜類も一緒に煮込んでみることにしました(食楽web)
(左)「プルムウォン 正麺(野菜系味)」を煮込んでいるところ。(右)4分30秒の煮込み時間のうち、2分ほど経過したところで野菜類も一緒に煮込んでみることにしました(食楽web)

「本当に肉なし?」と疑うほどの出汁に感動

完成した「プルムウォン 正麺(野菜系味)」
完成した「プルムウォン 正麺(野菜系味)」

 完成した「プルムウォン 正麺(野菜系味)」は、袋麺などに多いどこかケミカルに感じる香りではなく、優しく味わい香りが漂います。そして筆者の想像よりも赤めのスープで辛味も感じます。しかし、野菜出汁のせいか、強烈な辛味ではなさそうです。

 さっそくいただいてみると、肉不使用、ノンフライ麺ということで正直「少々物足りないのでは?」という先入観がありましたが、スープは野菜の旨みを強く感じ「これで肉なし?」と思えるほど力強い味わい。日本のタンメンなどに共通する“コク深くも優しい風味”であり、ここに辛味が加わることで、これまでに食べたことがない複雑な味を表現しています。

 ノンフライ麺のほうも、ツルツルシコシコなのどごしで、なかなかのクオリティ。言われなければ乾麺とはわからないほどのクオリティで、「正麺」という名称の矜持さえ感じるほどでした。もちろん、追加でトッピングした野菜類との相性も抜群! かなり美味しい袋麺です

魚介類と合わせることで、より複雑で奥ゆかしい味を楽しめそう!

 韓国で大ヒットとなった「プルムウォン 正麺(野菜系味)」ですが、韓国人ならずとも日本人の舌にもバッチリ合う袋麺だと思いました。「辛ラーメン」に比べれば、まだまだ知名度は低めですが、この味を知れば、リピートする人も多くいることでしょう。

●まとめ:植物由来の袋麺「プルムウォン 正麺(野菜系味)」は大ヒットに納得な味だった。日本人の間でも広まる勢い十分の味わい!

 せっかくの野菜出汁なので、トッピングには野菜類が良いと思いますが、もしかしたらイカやタコなどの魚介類にも合いそうにも思いました。また、スープを割る際のお湯を、魚のアラなどで取った出汁スープにしてみると、さらに複雑な味わいになって美味しくなるのでは? とも思いました。

 シンプルな味わいなので、アレンジの幅も広そうな「プルムウォン 正麺(野菜系味)」。韓国食材店などで結構見かけますので、ぜひ一度食べてみてください。日本の袋麺や「辛ラーメン」とも違う、進化した袋麺の味わいを楽しむことができますよ。

(撮影・文◎中西ふみえ、松田義人)

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