二軍での出場を志願し、満塁弾を放ったミエセス。その姿勢を高木氏は高く評価した(C)KentaHARADA/CoCoKARAnext

 2位広島に7.5ゲーム差をつけ、首位を独走している阪神先発投手陣を引っ張る大竹耕太郎村上頌樹は毎試合安定感を見せ、打撃陣は近本光司大山悠輔が中心となって効果的に点数を積み上げている。投打がガッチリ噛み合って勝利する試合が多いことに加えて、
岡田彰布監督の選手起用もズバズバ当たり、連敗する気配を一切見せない。

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 チームの状態が常に上向いている要因として、選手の意識の高さが上げられており、野球解説者も選手のその点を評価している。現役時代に大洋(現DeNA)で活躍した高木豊氏が自身のYouTubeチャンネルにて、チームの雰囲気の良さを象徴するような、外国人選手が見せたある行動について触れた。

 高木氏は「(24日は試合がないため)ミエセスが『二軍で試合に出させてくれ』と自ら言って逆転の満塁ホームランを打ってる」と話す。ミエセスは8月は6試合の出場にとどまり、8打席しか立っていないことを不安視したのか、志願して24日のオリックスとの二軍戦に出場。2回に逆転の満塁ホームランを放ち、チームの勝利に貢献した。

 ミエセスのこの姿勢を見た高木氏は「それだけみんなが自覚を持っているということ」とチーム内の空気感の良さを覚えたようで、続けて「必死にやってることがうかがえるし、非常に頼もしく思うよ」とミエセスがチームに貢献しようという意欲を見せていることを絶賛した。

 そして、「ミエセスが二軍に志願して打席に立って結果を出してくるとか、みんなが優勝に向いてるよね。完全にここの牙城は崩れない」と優勝に向かってチーム一丸になっていると指摘して、「広島、巨人、DeNAの3つのチームがどうAクラスを戦っていくのか」と阪神を止めることは他球団では難しいと語った。

 チームメイトからもファンからも愛されているミエセスが結果を出せば、より一層チームは勢いに乗るだろう。二軍戦で結果を出して、コンディションの良さを見せつけたミエセスが、どのように起用され、どのようなパフォーマンスを見せてくれるのか注目したい。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

「非常に頼もしく思う」球界OBが阪神の強さを感じた助っ人ミエセスの行動「みんなが優勝に向いている」