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両側スライドドアのPHEVへ

フォルクスワーゲンは、乗用車ベースのキャンピングカーとして新型カリフォルニアのコンセプトモデルを公開した。市販モデルは2024年に発売予定である。

【画像】VWのモダンなキャンピングカー【カリフォルニア・コンセプトを欧州フォードのライバルと写真で比較】 全39枚

新型カリフォルニアのベースとなるのは欧州で販売されるミニバンのマルチバンで、プラグインハイブリッドPHEV)パワートレイン乗用車由来のMQBプラットフォームを採用している。

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フォルクスワーゲンカリフォルニア・コンセプト    フォルクスワーゲン

コンセプトモデルでは、最高出力150psの1.4Lガソリンエンジンと最高出力115psの電気モーター、13kWhのバッテリーを組み合わせ、合計出力218psを発生する。

現行型のT6.1カリフォルニアとの大きな違いは、両側スライドドアの採用だ。T6.1は右側しか開かないため、日本や英国など右ハンドル市場において乗降性にやや難があった。

また、両側スライドドアを採用したことで、大型ワークトップ、コンロ、クールボックス、シンクを備えたキッチンに初めて車外からアクセスできるようになった。フォルクスワーゲンは「これにより広々とした居住空間を感じられる」としている。オーニングを展開すると、リビングスペースはさらに広くなる。

タブレットで操作 現代的な装備

コンセプトモデルでは、食器棚やオーニングアームを照らす調色可能なLEDなど現代的な要素を採り入れている。「テラスを光で満たす」という取り外し可能なキャンピング・ライトや、トランクのハッチに取り付けるシャワーも装備される。

しかし、フォルクスワーゲンカリフォルニアを「現代における理想的なキャンピングカー」とする重要な特徴として、取り外し可能なタブレット端末を挙げている。このタブレット端末から、ポップアップルーフの操作、真水や排水の量、室内の照明機能、電源の状態、冷蔵庫やAUXに関する情報の閲覧など、「キャンプに関連するすべての機能」をコントロールできるという。映画やテレビも見られるとのこと。

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フォルクスワーゲンカリフォルニア・コンセプト    フォルクスワーゲン

ベースとなるマルチバンと同様、室内の柔軟性の高さも特徴の1つである。移動させやすい軽量チェアとテーブル、折り畳み式のダブルベッドなどが備わり、室内レイアウトを簡単に変更できる。T6.1と同じく、回転式フロントシートと2人が寝られるポップアウト・ルーフトップもある。

ボディサイズは全長5304mm(現行型より412mm増)、全幅1941mm(同40mm増)とされ、歴代最大となった。

フォルクスワーゲンによると、サイズが大きくなったことから、居住空間、快適性、安全性、柔軟性が向上したという。手動ハンドブレーキではなく電子式パーキングブレーキを採用したこともあり、収納スペースも拡大された。

新型カリフォルニアの生産は、フォルクスワーゲンドイツ・ハノーバー工場で2024年から開始される予定である。価格はまだ公表されていない。


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