お掃除が苦手な人にとって、水回りの掃除はできれば誰かに変わってほしいと思うだろう。それは私のことだったりするが、このAIが搭載された全自動トイレ掃除ロボットなら、トイレ掃除だけは変わってもらえるかもしれない。
米国ニューヨークに拠点があるロボット企業「Somatic社」が開発したトイレ掃除に特化したこのロボットは、様々な道具を持ち替えながらテキパキとお掃除。
オフィスビルなど、フロアに何か所もトイレがあっても、ドアを開け、移動しながら次々と掃除し、最後は掃除用具室に自ら帰ってくれるのだ。
すでに月額料金を支払うことでレンタルできるそうだが、これができるということは、家庭用のトイレ掃除ロボットもこの後すぐ!ってことになるかもしれない。
【画像】 様々な道具を使いこなし、トイレからトイレへと駆け回る
Somatic社が公開した動画には、オフィスビルで、お掃除ロボットがトイレからトイレへと駆け回る様子が映し出されている。
ロボットは自分でドアを開けてトイレに飛び込むと、速やかに便座の掃除を開始する。それが終わるとお次は便座を持ち上げ、その下の便器の掃除に取りかかる。じつに丁寧な仕事ぶりだ。
その手順は最初に便器に消毒液を吹きかけ、次に水のジェットを使用して、ゴミや汚れを取り除いていくというものだ。
これにより、臭いやカビ、カビ、アレルゲンを効果的に除去していく。
次に床掃除だ。道具を持ち替え、隅から隅まで掃除機をかけており、手抜きは見当たらない。本当に安心して任せられる感じだ。
とは言っても、どんな掃除でもできるわけではないという。ちょっとヤバい飛び散り方をしていたり、わかりにくい汚れなどは手に負えない。
だがそんな時は、現場の写真を送信して人間の清掃員に知らせてくれるのだそう。
そんなわけで、人間に完全にとって代わるわけではなく、ちょっと(かなり?)高度なアシスタントのような存在であるようだ。
ロボットに一度学習させ、センサーを利用して掃除
動画でのロボットは、複雑な建物内を自動的に移動して、次々と仕事をこなしているが一体どうやっているのだろう?
[もっと知りたい!→]犬のフンを自動で回収。犬用お掃除ロボット的なやつ
なんでもSomatic社は、掃除ロボットを派遣する前に、VRシミュレーションを利用してマッピングを行い、さらに人間がリモコンでロボットを操りながら実際の作業を行い、ロボットに学習させるのだという。
ロボットにはAIが搭載されており、完全にトレーニングが完了すると、ナビゲーションのためにLiDARを含むさまざまなセンサーを利用しながら、精度の高い動きでトイレを掃除することが可能になるという。
なので、ロボットが行うのは基本的なルーチン作業だけだが、普通の掃除ではキレイにできないような汚れは人間が担当するので、これで事足りるわけだ。
「Somatic」社によると、月額1000ドル(約14万円)でこの画期的なトイレ掃除サービスを受けられるとのことだ。
時給に換算してみよう。掃除ロボットを週40時間働かせた場合、そのコストはアメリカの最低賃金(2023年の1月時点で10.50ドル:1,520円)よりはるかに安い時給5.68ドル(約830円)くらい。
これはオフィスビルなどの業務用だが、普通の家ならトイレの数も少ないし、マッピングも簡単だろうから、さらに安くなりそうだ。
床掃除はすでに家庭用のお掃除ロボットがいるので(特にブラーバさんは市販のシートも使えるし猫毛をとってくれて優秀)、やっぱトイレとお風呂掃除をしてくれるロボットが家に来てくれたらなー。
この2か所を掃除してくれるロボットがお安くサブスクできちゃう日を夢見ながら、今日も頑張って掃除でもするか。
References:Press – SOMATIC / Oh crap! There are now robots for cleaning toilets / written by hiroching / edited by / parumo
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