調理も…そして食べることさえ面倒になってしまうような、残暑。このままでは夏バテや、思わぬ病気を呼び込んでしまう心配も!?
今回は、そんな「夏にちょっと疲れた」と感じているアナタに、『冷やし茶漬け』をご提案♪ 3回に分けて、注意したい点や基本的な作り方、お汁のバリエーション、お供になる具のレシピなどをご紹介します。できる限り簡単に作れるようにも工夫していますので、サッと作って、しっかり食べて、元気に残暑を乗り切りましょう!


知っておいてほしい、大切なポイント

温かいお茶漬けと違って、その名の通りに、冷やし茶漬けは冷えている状態を楽しむ料理でもあります。そのため、肝要となるポイントがいくつかありますので、先にお伝えします。

☆ご飯は流水で洗う
冷やし茶漬けに使うご飯は、残り物のご飯でも、冷凍して保存しておいたものでも、美味しくいただくことができます。冷凍しておいたご飯などは、そのままでも食べられる状態に一旦、温めましょう。そして、ここが大切なポイントですが、ご飯は流水で洗い、水気をしっかりと切り、粗熱を取っておきます。冷たさを楽しむためだけでなく、洗うことでご飯の粘りが除かれて、サラッとした食べ心地になります。

☆お汁はしっかりと冷やしておく
これも冷たさを楽しむ上で大切なポイントです。最近では水出しのお茶など、冷蔵庫にポットで作るタイプのバリエーションが豊富にありますので、ぜひ活用してみてください。熱湯からいれて作るよりも、時短で手軽です。冷やし茶漬けに使う場合には、通常でいれる倍量を準備して、湯量を半量以下にし、しっかり蒸らしてから氷や冷水などで割って利用してください。

☆味覚は変わる
同じ塩分量でも、温かいものと冷たいものでは、味の感じ方が異なります。一般的に、冷たいものの方が塩味を強く感じるそうです。出汁をとる時などは、食べる時の温度を考慮して作りましょう。今回は冷たいお汁を使うことを基本にしていますので、「少し足りないかな?」というくらいが食べる際にはちょうど良いかと思います。また食べていて少し味が濃く感じた際には、氷や冷水などを少し足してみてもいいかもしれません。


基本の王道レシピ、『冷やし茶漬け』の作り方

夜遅い時や呑んだ際の〆としても美味しい、出汁の効いた『冷やし茶漬け』の基本レシピです。この時期にぴったりな、薬味もたっぷりです。ちょっと面倒な出汁は、レンジで簡単に作れるようにしてみました。ぜひ、試してみてくださいね。

<材料>およそ2人前
ご飯 2人前
みょうが 1個
大葉 3、4枚
わけぎ 10cm
煎りごま(白) 小さじ1
海苔 1/8枚
茶葉(緑茶もしくは玄米茶) ふたつまみ程度
昆布 5cm
かつお節 5g
水 250cc
塩 少々
めんつゆ 少々
わさび お好みで

<作り方>
1. 大きめの耐熱ボウルに水と昆布を入れて、10分ほどおきます。
2. 茶葉とかつお節を加えて、ラップをして、電子レンジで600W2分ほど、加熱します。
3. 2.を茶漉しなどで濾して、塩とめんつゆで味を調えます。粗熱が取れたら冷蔵庫で1時間ほど冷やします。
4. みょうが、大葉、わけぎはみじん切りにします。
5. ご飯を流水で洗い、しっかりと水を切っておきます。
6. 器にご飯を盛り、4.をのせ、3.を回しかけます。
7. ごまを振り、海苔を手でちぎって散らします。
8. わさびを添えたら、完成です。

焼き魚や刺身などは、のせても添えても、好相性!美味しく、しっかりと食べて、夏に負けない毎日を過ごしたいものですね。まだまだ続く暑さの続く夏、楽しく過ごせますように!

食欲減退?そんな時にはサラッとひんやり、『冷やし茶漬け』はいかが?<基本編>