目黒蓮(Snow Man)主演のドラマ「トリリオンゲーム」(毎週金曜夜10:00-10:54、TBS系)の第7話が8月25日に放送された。ネットテレビを開局したトリリオンゲーム社だが、大口スポンサーの商品に欠陥が発覚。そのときのハル(目黒)の交渉が大きな反響を呼び、タイトルがトレンド1位に輝いた。(以下、ネタバレを含みます)

【写真】桐姫(今田美桜)は動画配信サービスのCEOとして暗躍

■ネットテレビを開局するハルたち

同作は、「ビッグコミックスペリオール」(小学館)で連載中の原作・稲垣理一郎、作画・池上遼一による同名漫画をドラマ化。“世界一のワガママ男”のハル(目黒)と、“気弱なパソコンオタク”のガク(佐野勇斗)という正反対の2人が、ゼロから「トリリオンゲーム」社を起業し、型破りな方法で1兆ドル(トリリオンダラー)を稼いで、この世のすべてを手に入れようと成り上がる前代未聞のノンストップ・エンターテインメントとなる。

キャストはほかに、日本最大規模のIT企業「ドラゴンバンク」の社長令嬢であり、クールで強欲な才色兼備の黒龍キリカ(通称:桐姫)を今田美桜、ハルとガクが企業した会社の新入社員で社長の高橋凜々を福本莉子、桐姫のボディーガード兼秘書の長瀬忠則を竹財輝之助、ハルとガクに出資する謎の投資家・祁答院一輝を吉川晃司、ハルとガクの前に立ちはだかる怪物経営者・黒龍一真を國村隼が演じる。

トリリオンダラーを目指すハルたちの次なる手として第7話では、ネットテレビ「トリリオンTV」を開局。番組制作会社の報道プロデューサー・功刀(津田健次郎)と、地上波テレビの人気アナウンサー・あかり(百田夏菜子)も加わり、視聴回数を伸ばしていく。

■大口スポンサーのスマホに欠陥が発覚

そんななか、大口スポンサーであるミスリルフォンの最新機種をインバーターのないバッテリーで爆発させる実験動画が視聴者から持ち込まれた。功刀とあかりが同社社長のもとに出向くが、説明書には「必ず純正の充電器をご使用ください」と記載してあると瑕疵を認めず、公表する必要もないとした。

功刀は初の特ダネ独占スクープとして報道すると意気込みつつスタジオで準備していると、ミスリルフォンの社長と専務がやってきて、差し替えるように忠告。かつて大手テレビ局でスポンサーのために真実を報道できなかった経験を持つ功刀は怒りに震える。だが、凜々は「当社は真実を報道します」と宣言し、現場は緊張感に包まれた。

するとそこにハルが現われ、「ミスリルフォンの件は永久にひっこめます。そのかわり、もうちょいCM出稿増やしていただけたりします?」と交渉を始めた。その続きは、凛々とガク、功刀、あかりも交えて中華料理店で行われることに。

■「酢豚どうぞ」が名シーンに!? トレンド1位を獲得

中華料理店で「詳しい契約についてはこちらをご覧ください」とハルが差し出したのはミスリルフォン最新機種。それを実験動画と同じバッテリーにつなぐと、文字を打ち込み、回転テーブルに乗せて社長とメッセージのやりとりを始めた。

隣の部屋にマスコミ各社を集めていると密かにメッセージしたハル。続いて大きな声で「ミスリルフォン最新機種の発火問題についてもお話いただけますか」と問い掛けた。「どうっすか?酢豚」などと言いながら、回転テーブル上のスマホでメッセージが交わされるという、一見シュールだが、緊迫感のあるシーンとなった。

ハルの交渉術が上回り、ミスリルフォンの社長は報道を許可し、全商品をリコールすると告げた。トリリオンゲーム社に戻ってきた功刀は「いやぁ、酢豚、見事だったなぁ」と笑いながら振り返った。そこで明らかになったのは、マスコミ各社を呼んでいるというのはいつものハッタリだったこと。功刀は「ゲスだなぁ!金のことしか頭にないんだろ」と言う。少し前に報道が広告収入のための“釣り餌”と言われたことが引っかかっていたのだ。

だが、ハルは「まずい釣り餌に食いつく魚はいねぇ。釣り餌だからこそ、中身もちゃんと作る」と返した。「ハッタリと中身、両輪がそろえば一気に爆発する。俺や功刀さんみたいなゲスゲーマーが金と数字を作れば、ガクや凜々、あかりたちが中身を作る。ゲスだからこそ、ちゃんと作るんです」と続けた。

酢豚交渉の裏にあったハルの熱き思い。持ち前のハッタリと上昇志向に加えて、ガクたちと築いてきた絆があってこそ。ガクの言った「友情パワー」は最高なのだ。また、真実を報道したことでミスリルフォンの会社も信頼と好感度が上昇するという好結果を生んだ。

SNSには「酢豚のシーン最高だった」「酢豚のところ鳥肌たった」「緊迫したシーンの掛け合いに見入った」「爽快感がすごかった」「目黒くんの演技も最高」と称賛が集まり、トレンド1位に輝く反響となった。

◆文=ザテレビジョンドラマ部

中華料理店で見事な交渉術を見せたハル(目黒蓮)/(C)TBS/撮影:高橋裕子