バイエルンが、チェルシー所属のイングランド代表DFトレヴォ・チャロバーに関心を寄せているようだ。25日、ドイツメディア『スカイスポーツ』が伝えている。

 昨シーズンのブンデスリーガで前人未到の11連覇を成し遂げたバイエルンは、今夏の移籍市場でも戦力拡充に乗り出している。ナポリの33年ぶりのスクデット獲得の貢献した韓国代表DFキム・ミンジェを最終ラインに加えると、最前線にはクラブ史上最高額となる推定1億ユーロ(約158億円)以上を費やしイングランド代表FWハリー・ケインを獲得。また、手薄となっていたGKには23歳のイスラエル代表GKダニエル・ペレツを加えた。

 そんなバイエルンだが、移籍市場の閉幕が刻一刻と迫るなか、新たなDFの獲得に乗り出す可能性が浮上しているようだ。今夏にキム・ミンジェを獲得した同クラブだが、約4シーズンに渡って最終ラインを支えたフランス代表DFリュカエルナンデスパリ・サンジェルマンPSG)へ完全移籍。また、2019年夏から在籍しているフランス代表DFベンジャマン・パヴァールの去就も不透明となっており、直近ではインテル移籍の可能性が浮上している。

 こうしたこともあり、バイエルンは現在DFの補強を本格的に検討中。かつてトーマス・トゥヘル監督の指導を受け、センターバック(CB)と右サイドバック(SB)で起用可能なチャロバーに関心を寄せているようだ。バイエルンレンタル移籍での獲得を望んでおり、選手本人も“ドイツ王者”への移籍に興味を示しているという。なお、チェルシーは仮に同選手を今夏に放出する場合、完全移籍での売却を望んでいると報じられている。

 一方で、パヴァールについてはバイエルンインテルとの交渉が続いており、3000万ユーロ(約47億円)+ボーナスという条件で合意に達したとも報じられている。選手本人は今夏にバイエルンを退団し、新たな挑戦をスタートすることを望んでおり、インテルも取引成立に向けた自信を深めているようだ。しかし、『スカイスポーツ』のフロリアン・プレッテンベルク記者によると、現時点でバイエルンはパヴァールのミラノ行きを許可していないという。

 間も無く閉幕を迎える今夏の移籍市場。チャロバーとパヴァールの今後の動向に大きな注目が集まる。

去就に注目が集まる(左)チャロバーと(右)パヴァール [写真]=Getty Images