大トリを務めたケンドリック・ラマーは、デニムエプロンを着たケンドリックと似た顔のダンサーたちがシアトリカルに踊る前で、ミニマムな演出でライブを展開。コンセプチュアルな1つのアート作品のようなステージで、満員のスタジアムを圧倒した。アリーナのオーディエンスは大声でコール&レスポンスに応え、会場は熱気でいっぱいに。「Savior」でライブが終わり、夜空に大輪の花火が打ち上がる中、ケンドリックは観客に「I will be back」と約束した。
MOUNTAIN STAGEのトリを飾ったのは、2012年に当時のサマソニ史上最年少での初出演を果たし、2017年にはMARIN STAGEの舞台を踏んだBABYMETAL。オープニングを飾る「BABYMETAL DEATH」でいきなり激しいモッシュを生み出した彼女たちは、「ギミチョコ!!」「PA PA YA」「Distortion」とアグレッシブなナンバーを畳みかける。リリースされたばかりの和風メタル「メタり!! (feat. Tom Morello)」では、4月から加わったMOMOMETAL(Scream, Dance)が「躍る阿呆に見る阿呆」と口上を述べ、スクリーンにトム・モレロの映像が流れるなど見どころ満載のライブが続く。同じく和テイストたっぷりの「メギツネ」ではSU-METAL(Vo, Dance)の「なめたらいかんぜよ」のセリフが決まり、お祭り騒ぎの盛り上がりに。3人は初期ナンバー「ヘドバンギャー!!」、超高BPMの「Road of Resistance」のあと、ラストに「イジメ、ダメ、ゼッタイ」を投下。フロアに大規模な“ウォールオブデス”が形成され、観客がぶつかりあってからサークルモッシュに転じていくという盛り上がりを見せた。
ちゃんみなはブラス隊を含むバンドと何人もの男女ダンサーを率いた大人数で、作り込まれたエンタテインメント性あふれるステージを展開。終盤のMCで、初めて出演したサマソニでまだ数少なかったファンに恥ずかしい思いをさせてしまったと思っていること、しかし去年のサマソニではフロアの後ろの方まで手のひらを見せてくれたことを語り、その昨年の出来事があったから作れたというギターロックナンバー「I'm Not OK」を披露すると、観客の挙げた手が会場いっぱいに広がっていった。
さらに続くAIのステージでも、Awichは1曲目「Not So DifferentRemix」で客演。Awichが「私は何度もAIさんに助けてもらいました。AIさんがいなければここに立ってません。高校生のときにAIさんがデビューしたのを見て、この人に近付きたいと思いながらがんばってきました」「私はラップのクイーンと言われるようになったけど、人間として、女として、母として本当のクイーン中のクイーンがこの人です」とAIに感謝の気持ちを述べたあとで、LANAを加えた3人で「BadBitch 美学」を披露した。
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