アメリカ・オハイオ州で、男友達を率いて車を猛烈なスピードで運転し、自殺を図った女。車は大破するも、女だけは奇跡的に生還し、厳しい罰が下った。
地元メディアの『NEWS5 CLEVELAND』に続き、『CBS News』『NEW YORK POST』なども伝えている。
■運転手のみ奇跡の生還
事故は2022年7月31日の午前6時過ぎ、オハイオ州クリーブランド市郊外のストロングヴィルという町で発生。若い男女3人が乗った車が時速257キロで建物の壁に激突し、車体は大破した。
車を運転していたマッケンジー・シリラは奇跡的に命を取り留めたが、ドモニック・ルッソさん(当時20)とダヴィオン・フラナガンさん(当時19)の2人は即死した。
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■身勝手すぎた拡大自殺
警察はその後、シリラ被告が自殺することが目的で事故を起こし、男友達2人を道連れにしていたことを突き止めた。
当初はスピード違反を伴う危険運転、および過失致死で訴えられるところだったが、2件の殺人その他の容疑で起訴された。車両からはドラッグや犯罪に使用することができるツールも押収されたという。
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■懲役15年の実刑判決
ドモニックさんとは交際しており、ダヴィオンさんは親友だったシリラ被告。「私は2人とも大好きでした」と話し、謝罪の気持ちも明らかにしていた。
先週にはすべての罪状について有罪を認め、カヤホガ郡裁判所で今月21日にその裁判が結審。ナンシー・マーガレット・ルッソ裁判長はシリラ被告に懲役15年の実刑判決を告げた。
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■事故後は気分転換も
シリラ被告はその後、パーティやコンサートに出かけて普通にはしゃいでいた。この件について、法廷では「気晴らしが必要だから出かけなさいと母親に勧められた」と話したという。
法廷には、犠牲になった2名の遺族の姿もあった。メディアの取材には「被告がいくら『自分も死ぬつもりだった』と訴えても、いくら謝罪されても、拡大自殺を容認するわけにはいかない」「厳しい刑罰が下っても、怒りはまったく収まっていない」などと話している。
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■主な相談窓口
・いのちの電話
フリーダイヤル=0120-783-556(16時~21時。毎月10日は8時~11日8時)
・日本いのちの電話連盟(https://www.inochinodenwa.org)
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