夏の名物チャリティー特番「24時間テレビ46 愛は地球を救う(8月26日[土]夜6:30~27日[日]夜8:54、日本テレビ系)で、「坂本九38年目の真実 最後の歌に秘められた愛」では、坂本さんが遺した最後の名曲「心の瞳」を、東京・両国国技館にて調布市立第五中学校と東村山市東村山第五中学校の中学生・総勢84人が合唱で披露。指揮は「心の瞳」を全国に広めた指揮者・田中安茂先生。なにわ男子・大西流星がピアノ演奏で参加した。

【写真】大西流星、ピアノの生演奏で総勢84人をまとめる

2023年の「24時間テレビ」のテーマは、「明日のために、今日つながろう。」。メインパーソナリティーをなにわ男子、チャリティーパーソナリティーを芦田愛菜有働由美子小泉孝太郎が務める。

■うわさが広まって卒業式に歌う定番曲に

1985年8月12日、坂本さんは航空機墜落事故のため43歳でこの世を去った。坂本さんが亡くなった後、坂本さんの妻・柏木由紀子の元に中学校の生徒と先生から手紙が。それは「心の瞳」を合唱コンクールで歌っているという内容で、柏木は「テレビで一度も歌ってないのにどうしてなのかな」と思ったと明かす。

実は、坂本さんはこの楽曲を一度だけラジオの公開収録で歌っており、それを聴いた千葉の教師が生徒に歌ってもらおうと、録音した音源を何度も聴いて楽譜に起こし、地元の合唱コンクールで披露。そのうわさが広まって中学校・高校の教科書に掲載され、卒業式に歌う定番曲となったのだ。

大西は、今回の企画にあたり、坂本さんの自宅を訪れ柏木を取材。大西も「心の瞳」を「中学生の頃に歌ったことがある」と語った。

■大西流星「この曲がつながっていくことを願っております」

また今回、「心の瞳」を作詞した荒木とよひさ氏にも取材。すると、坂本さんから「ラブソングを作って」というリクエストがあり、荒木氏は坂本さんの柏木への思いを「歌で代筆する」という感覚で作ったと明かすと、このエピソードに柏木も38年たって「初めて聞いた」と驚いた様子を見せた。

そして、柏木は両国国技館で合唱を見守り、「感動いたしました、ありがとうございます」と述べ、ピアノ演奏を行った大西は「これからも、この曲がつながっていくことを願っております」と語った。

「心の瞳」ピアノ生演奏するなにわ男子・大西流星/(C)日テレ