●グルメバーガー、本格アメリカンバーガーの人気が高まる今、老舗アメリカンレストラン『ハードロックカフェ』のバーガー&サンドが話題の理由を確かめる!

 世界70ヶ国290都市にホテル、カジノ、ロックショップ、コンサート会場、カフェなどを展開する『ハードロック』ブランド。日本ではアメリカンレストラン『ハードロックカフェ』が有名で、その歴史は古く六本木に第1号店がオープンしたのが、今から40年前の1983年のこと。

 店内には有名ミュージシャンの衣装やギターが飾られ、ノンストップで流れる音楽を聴きながらアメリカンフードやお酒を楽しむレストランとして一世を風靡しました。

『ハードロックカフェ 上野駅東京』
ハードロックカフェ 上野駅東京』

 現在、日本国内の『ハードロックカフェ』は4店舗を展開していますが、近年特に人気が高まっているのがバーガーやサンド類のメニューです。今日の日本で浸透したグルメバーガー、アメリカンバーガー人気から、さらに「本物の味」を求めて『ハードロックカフェ』に注目する人が増えたということのようですが、一部には「結局『ハードロックカフェ』のバーガーが一番うまい」というマニアまでいるようです。

 今回はこの『ハードロックカフェ』で展開される5種のバーガーとサンドをテイクアウトで食べ比べ。日本の『ハードロックカフェ』を運営するWDIの担当者にも話を聞きながら、その中身に迫ります。

バーガー形状でも「サンドイッチ」という商品名に感じる矜持

『ハードロックカフェ』のバーガー、サンド類のボックス
ハードロックカフェ』のバーガー、サンド類のボックス

 担当者によると『ハードロックカフェ』の中でもバーガー、サンド類は、同ブランドのアメリカンフードの中でも特に人気のメニューだと言います。

「バーガー類は『ハードロックカフェ』のメインメニューで、多くの方に愛されてきました。様々なバーガー、サンド類をご用意していますが、いずれもアメリカンテイストを忠実に守りながら、各店舗での手作りでご提供しています。フードロスを防ぐためにも、ソースやトッピングを無駄なく使用しているのも特徴です」(WDI・担当者)

 良い意味で日本ナイズされていないのが『ハードロックカフェ』のバーガー、サンド類。今回食べ比べするメニューは以下の5種です。

グリルチキンサンドイッチ」1980円
フライドチキンサンドイッチ」1980円
BBQプルドポークサンドイッチ2180円
クラシッククラブサンドイッチ2080円
マグロバーガー(店舗限定)」2700

 バーガーの形態をしていても「サンドイッチ」という商品名なのもアメリカンで良い感じ。さっそくいただいてみましょう!

“ザ・アメリカン”なバーガー&サンド5種食べ比べ!

「グリルドチキンサンドイッチ」
グリルチキンサンドイッチ

 まずは“ザ・アメリカン”な印象の「グリルチキンサンドイッチ」からいただきます。本格アメリカンバーガー店の大半がビーフパティを扱いますが、『ハードロックカフェ』ではアメリカ本国でのニーズなども反映してか、あえてのチキンポーク推しメニューが複数あり、この「グリルチキンサンドイッチ」もそのうちの一つです。

 バンズからはみ出るベーコン、チーズ、レタスに隠れて肉感たっぷりの豪快に焼かれたチキンがサンドされています。噛み締めれば、各素材が渾然一体となり旨みが口いっぱいに広がります。どことなくスパイシーな風味もあり、他店ではまず口にできない貴重な味わいでした。

「フライドチキンサンドイッチ」
フライドチキンサンドイッチ

 続いて、「フライドチキンサンドイッチ」。こちらはいかにもアメリカンなキメ細かく香ばしく揚げられたクリスピーなフライドチキンを挟んだバーガーで、間のトマト、レタスはもちろん、独特のドレッシングとの相性抜群。かじればまさにアメリカ映画のワンシーンにいるかのような錯覚に!

「BBQプルドポークサンドイッチ」
BBQプルドポークサンドイッチ

 続いて、「BBQプルドポークサンドイッチ」をいただきます。これがまた不思議な味わいで、焼き上げたポークを丁寧にほぐし食べやすくしたもの。肉の繊維一本一本が、独特のバーベキューソースと相まってガブガブかぶりつきたくなる味わいです。担当者によれば、日本では馴染みが浅い一方、アメリカでは大人気のバーガーとのことです。

「クラシッククラブサンドイッチ」
クラシッククラブサンドイッチ

 続いて、「クラシッククラブサンドイッチ」。こちらはバーガー式ではなく、サンドイッチの形態で、何層にも重ねられたブレッドと具材を一気にガブっと頬張っていただくものです。シンプルに見えて、使われているサワーブレッドや肉厚なチキンなどが日本国内では体験したことがない複雑な味わいとなっています。担当者によれば、このサワーブレッドからなるサンドイッチはアメリカでは定番とのこと。こちらも『ハードロックカフェ』に行ったらマストでオーダーしたいメニューだと思いました。

期間限定の「マグロバーガー」
期間限定の「マグロバーガー」

 そして最後にいただくのが、期間限定で展開した『ハードロックカフェ 上野駅東京』考案の「マグロバーガー」。これは日本国内各店で実施した「JAPANESE SELECTION」というキャンペーンと合わせて展開されたメニューで、各店とも和の食材・メニューをバーガーに転じて話題になり、販売も延長されることになりました(終了日未定)。

 鮮度抜群のメバチマグロを特製ダレで漬けこんだあと、カラッと揚げて特製のアボカドタルタルソースと合わせて挟んだもの。「アメリカ人が見た日本」をバーガーに落とし込んだ複雑な味わいのバーガーです。日本のバーガーブランドが展開するフィッシュバーガーのいずれとも違うもので、コク深く食べ応え十分。ガリが添えられているシャレも最高で、バーガーと合わせて口にすれば、後味がサッパリするという類い稀な味わいでした。

添え物の大ぶりカットのポテト、優しい酸味のコールスローも美味

大ぶりカットでホクホク食べられるフライドポテト
大ぶりカットでホクホク食べられるフライドポテト

 ここまで『ハードロックカフェ』の5種のバーガー、サンドイッチ類を食べ比べしましたが、いずれも「アメリカンならではの味」「『ハードロックカフェ』ならではの味」を追求するために、ビーフパティのものをあえて避けました。しかし、もちろん『ハードロックカフェ』にはビーフパティや、ステーキを使ったバーガー、サンドイッチ類もあり、こちらも別の機会にガッツリ味わいたいと思います。

いかにもアメリカンな優しい酸味が美味しいコールスロー(食楽web)
いかにもアメリカンな優しい酸味が美味しいコールスロー(食楽web)

 また、「マグロバーガー」を除くいずれのメニューについてくる大ぶりカットのフライドポテト、優しい酸味のコールスローも美味で、バーガー、サンドイッチ類と一緒にいただけば十分すぎるディナーになるとも思いました。

まとめ:『ハードロックカフェ』のバーガー&サンドは日本のグルメバーガーブームとは違う“本格アメリカン”な味で絶品だった!

 今回食べ比べした5種いずれも、個性あふれるメニューばかりでしたが、本国アメリカでは人気だったり定番だったりするものもありました。日本国内ではなかなか味わうことができない、こういった“ザ・アメリカン”なバーガー、サンドイッチ類を指して、「結局『ハードロックカフェ』のバーガーが一番うまい!」というマニアの意見にも妙に納得することができました。最後に担当者に改めてコメントをもらいました。

「一口食べれば気分はアメリカです。世界中にある『ハードロックカフェ』共通のレシピでご提供するバーガー、サンドイッチ類は一度食べるとクセになると好評をいただいております。世界中どこの国に行っても安心のバーガー、サンドイッチ類を、まずは日本国内各店でお召し上がりください。他では食べることができないアメリカンな味を感じていただけるはずです」(担当者)

(撮影・文◎松田義人)

●SHOP INFO

店名:ハードロックカフェ 上野駅東京

住:東京都台東区上野7-1-1 アトレ上野 1F
TEL:03-5826-5821
営:9:00~22:00(料理ラストオーダー 21:00、ドリンクラストオーダー21:30)※今回紹介したバーガー、サンドの提供は10:00~
休:なし
https://hardrockjapan.com/

食楽web