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北海道は、今夜(27日)遅くにかけて、大気の状態が非常に不安定。局地的な激しい雨や落雷、竜巻などの突風、ひょうに注意が必要です。

北海道に「竜巻注意情報」発表 警報級の大雨の恐れ

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きょう27日(日)、8月最後の日曜日は、北海道では大気の状態が非常に不安定、局地的に雷雲が発達しています。

27日正午までの1時間雨量の日最大値は、北海道北部の枝幸町で43.0ミリ(08:19まで)と、非常に激しい雨が降り、観測史上1位の値を更新しました。追記:北海道幌加内町朱鞠内では1時間に74.5ミリ(13:13まで)と非常に激しい雨が降り、観測史上1位の値を更新。

また、12時48分現在、上川地方や紋別地方では、竜巻などの激しい突風が発生しやすい気象状況になっているとして「竜巻注意情報」が発表されています。追記:13時13分に網走地方にも「竜巻注意情報」発表

北海道地方では、27日は断続的に雷を伴った激しい雨の降る所があるでしょう。日本海側とオホーツク海側では、27日夜遅くにかけて、大雨による低い土地の浸水に警戒し、土砂災害や河川の増水に十分注意してください。雨雲の発達の程度等によっては、警報級の大雨となる地域や期間が拡大するおそれがあります。また、北海道地方では27日は、竜巻などの激しい突風や落雷、ひょうの恐れがあります。屋外での活動や農作物の管理などに注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全の確保に努めてください。

<雨の予想>
27日に予想される1時間降水量は、いずれも多い所で
日本海側北部    40ミリ
日本海側南部    40ミリ
太平洋側西部    30ミリ
オホーツク海側北部 40ミリ
オホーツク海側南部 40ミリ

27日12時から28日12時までに予想される24時間降水量は、いずれも多い所で
日本海側北部    120ミリ
日本海側南部    120ミリ
太平洋側西部    60ミリ
オホーツク海側北部 80ミリ
オホーツク海側南部 80ミリ

※雲放電とは:図の雲放電とは雲の中や雲と雲の間などで発生する放電のこと

竜巻の発生しやすい気象状況

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竜巻が発生しやすい気象状況になると、気象庁は「竜巻注意情報」を発表して、注意を呼びかけます。また、「雷注意報」が発表されている時や、天気予報で「大気の状態が不安定」とコメントする場合も、竜巻が発生しやすくなります。ただ、屋外にいる時など、「竜巻注意情報」や「雷注意報」の情報を得ることができない場合もあります。竜巻が発生するのは「発達した積乱雲の下」ですので、普段から、積乱雲が近づく前触れを覚えておきましょう。

① 昼間なのに真っ黒い雲が近づき、周囲が急に暗くなる。
ゴロゴロという雷の音が聞こえたり、雷の光が見えたりする。
③ヒヤッとした冷たい風が吹く。

また、大粒の雨が降りだしたり、ひょうが降りだしたりします。ただ、竜巻の前に、これらの前触れが必ず発生するとは限りませんし、ハッキリしない場合もあります。少しでも異変を感じたら、早めの避難が必要です。

竜巻から身を守る行動とは(屋外)

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屋外にいる時に、竜巻が接近してきたら、なるべく頑丈な建物の中に避難してください。体を小さくするなど、できるだけ低い姿勢で頭と首を守りましょう。物置や車庫、プレハブの建物への避難は、建物自体が飛ばされてしまう可能性があるので、とても危険です。また、避難する建物へ向かう際は、強い風によって、屋根瓦などが飛んでくるおそれもありますので、十分注意してください。電柱や樹木など、突風にあおられて倒壊する可能性がありますので、近づかないようにしてください。

もし、どうしても避難できない場合は、無理をしないで、物陰や、水路などのくぼみに、身を伏せましょう。

北海道 大気の状態が非常に不安定 警報級の大雨の恐れ 落雷や竜巻などの突風に注意