生田絵梨花

乃木坂46を卒業して現在、『こっち向いてよ向井くん』(日本テレビ系) でヒロイン役の生田絵梨花乃木坂時代の活躍と比較しながら、大活躍の生田のポテンシャルを分析したい。


■無敵感の生田絵梨花

生田の特徴は、非の打ち所がないオールマイティ感や無敵感にあったと言える。ミュージカルもできるように歌も上手く、ピアノも上手い。

となればおしとやかな意味での正統派メンバーかと思いきや、フィンランドなどの民謡を歌い、笑いをとることでも生田は知られている。

真面目に生田は歌っているわけだが、確実に笑いもとっていく。生田は、シュールな笑いを非常によく理解しているに違いない。生田の長所は、バラエティ番組的な対応力や笑いの能力にもあるのだ。


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■『格付けチェック』のミラクル

キャラクター的に頻繁にオチを振られるわけでもないが、振られれば確実に何かを残す安定感。

芸能人格付けチェック』(テレビ朝日系)に乃木坂で出演した際には、生田は得意の音楽問題の2問全てを外し、「味覚」問題では「絶対アカン」を選び、最後の問題直前まで全ての問題を盛大に外した。

最後の問題では生田のみ正解を選んだものの、当然生田の選択は尊重されず、結果生田らは「映る価値なし」となるミラクルなオチを提供。生田に任せておけば何かをやってくれるという、生田は「持ってる」アイドルなのだ。


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■太田プロの生田の展望

生田は乃木坂卒業後、乃木坂46合同会社から太田プロダクションに移籍。じつは、生田は乃木坂に所属する前は太田プロに所属しており、以前の事務所に戻ったかたちとなる。

バラエティ能力も十分にある生田が太田プロに入るのは、選択肢が広がっていいかもしれない。基本的にはミュージカルの仕事などをしながら、バラエティ業や女優業を適度にやっていくように思われた。

NMB48山本彩も音楽ソロ活動は期待以上の成果とも言えず、生田に関しても音楽ソロ活動の大きな期待があったわけでもないだろう。

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■生田の魅力満載の『ハマいく』

さて生田は、音楽番組『Venue101』(NHK総合)のMCにかまいたちの濱家隆一と共に就くと、2人のユニット『ハマいく』でデビュー。

同番組は『FNS27時間テレビ』(フジテレビ系)ともコラボ生放送をし、デビュー曲『ビートDEトーヒ』を披露した。

同曲は可愛らしいポップなメロディと歌詞であって、また生田のピアノ演奏シーンもあり、また荒れた生放送でも安定した歌声とタレント能力で生田が濱家を支えるという、生田の優れた能力をミュージカルよりも、これ以上なく披露できる楽曲なのだ。


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■『こっち向いてよ向井くん』

生田がヒロイン役を務める『こっち向いてよ向井くん』は、月9の『真夏のシンデレラ』(フジテレビ系)が比較的王道な恋愛ドラマだとすると、ある種対極の、難解な令和の恋愛をいかに乗り越えられるかを主人公目線で描くような作品。

生田も10年前に別れた元カノとして、主演の赤楚衛二の前に再び現れる。


■「持ってる」アイドル

太田プロに入り、ミュージカルやバラエティや女優業を程々にやっていくかと思いきや、ダンスボーカルユニットと音楽番組MC、またヒロイン役で、優れた歌唱力 、バラエティ能力、ミュージカル等で鍛えた演技力を活かしきる、これ以上ない活躍となった。

これは太田プロの力だろうか。同じくバランスよいタレント能力に優れていた太田プロ大島優子でも、やりたい活動や状況に違いがあるとはいえ、これはなかなか得難い結果。ひとえに、生田が「持ってる」アイドルというほかないだろう。

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(文/メディア評論家・宮室 信洋

生田絵梨花が怒涛の活躍をする理由 「持ってる」オールマイティアイドル