27日、2023-24WEリーグカップ グループステージ 第1節の2試合が各地で行われた。

指揮官同士の一戦、大宮アルディージャVENTUSvsINAC神戸レオネッサは、ホームチームに軍配が上がった。

大宮Vは2シーズンチームを率いた岡本武行監督に代わり、監流通経済大学女子サッカー部から34歳の柳井里奈氏を招へい。一方、I神戸はWEリーグ初となるスペイン指揮官、ジョルディ・フェロン氏を迎えた。

監督が変わってもこれまで同様[4-4-2]の守備から[4-3-3]へ移行する大宮Vに対し、オーストラリア&ニュージーランド女子ワールドカップ(W杯)に出場した4選手に休養を与えたI神戸は、これまでの3バックから[4-2-3-1]へ大幅シフトチェンジ。ただ、一日の長があったか、大宮Vに決定機が生まれ、マイナビ仙台レディースから新加入の船木里奈や林みのりのシュートが枠を叩くと、その勢いのまま大宮Vが試合を動かす。

13分、右CKのこぼれ球を古巣対戦となる阪口萌乃がボックス内左で収めて丁寧なラストパスを送ると、林がペナルティアーク手前からの左足のミドルでネットを揺らした。

34分の大宮Vは、最終ラインからの対角パスで右サイドへと振り、杉澤海星のアーリークロスを井上綾香がダイレクトで流し込んでリードを広げると、その3分後にも大きなサイドチェンジを仲田歩夢がボックス右角で収め、自ら左足のフィニッシュを叩き込んだ。

折り返して58分には成宮唯の見事な反転シュートで1点を返されたものの、後半追加タイム2分に井上が連続シュートからの右足フィニッシュでネットを揺らし、勝負あり。大宮Vが4点を奪っての快勝で、対I神戸戦初勝利を挙げている。

同じく新指揮官同士の対決となったアルビレックス新潟レディースvsちふれASエルフェン埼玉は、FC今治でも指揮を執った橋川和晃監督率いる新潟Lが勝利を収めた。

2020年以来の日本復帰となり、[4-3-3]のウイングで先発した新潟Lの川澄奈穂美に注目が集まったが、主役となったのはエースの道上彩花だった。

石淵萌実の先制点で25分に先手を取った新潟は、34分に道上が自ら得たPKを左隅に沈めてリードを広げる。41分に瀬戸口梢に1点を返されたものの、折り返して52分には川澄のボール奪取を起点にカウンターへ転じ、石淵との大きなワンツーから道上が再びネットを揺らすと、66分には新加入・杉田亜未のCKに頭で合わせてハットトリックを達成。

2季連続のチームトップスコアラーが今季も存在感を発揮し、新監督の初陣を白星で飾っている。

WEリーグカップ グループステージ 第1節
グループA
8月26日
三菱重工浦和レッズレディース 2-2 ジェフユナイテッド市原・千葉レディー
ノジマステラ神奈川相模原 0-2 セレッソ大阪ヤンマーレディー
サンフレッチェ広島レジーナ 4-1 マイナビ仙台レディー

グループB
8月26日
日テレ東京ヴェルディベレーザ 2-1 AC長野・パルセイロレディー
8月27日
大宮アルディージャVENTUS 4-1 INAC神戸レオネッサ
アルビレックス新潟レディース 4-1 ちふれASエルフェン埼玉