このほど海外掲示板「Reddit」に飼い主と犬のやり取りを捉えた動画が投稿され、注目を集めている。動画では、飼い主でドッグトレーナーでもある女性が愛犬の救助能力をテストするために窒息するふりをしているが、犬は救助するのではなく飼い主に最後のとどめを刺そうとしているように見えた。英エンターテイメントウェブサイト『The Poke』などが伝えている。

今月6日、Redditに「犬は自分の仕事を終わらせようとした」と題した動画が投稿され、多くの人に笑いをもたらした。この動画は、2021年9月放送のオーストラリアのテレビ番組『The Cheap Seats』で紹介された、飼い主と犬のやり取りを捉えたものだった。

動画には、飼い主でドッグトレーナーでもあるヘイリー・ディーケンさん(Haley Deecken)が、愛犬であるオスのラブラドール・レトリバー“ダンキン(Dunkin)”の救助能力を試すために窒息したふりをしてその場に倒れる様子があった。

ダンキンは床に倒れたヘイリーさんにすぐに駆け寄り、前脚をヘイリーさんの体にのせた後、一旦その場を離れた。ダンキンはヘイリーさんを救助するために何か行動を起こそうとしているように見えたが、キッチン台の横にあるナイフをくわえてヘイリーさんのもとに戻ってきたのだ。

それはまるで、弱っているヘイリーさんに最後のとどめを刺そうとしているように見えた。驚いたヘイリーさんはすぐに立ち上がってナイフを取り上げようとするも、ダンキンはヘイリーさんが起き上がったのが嬉しかったのか、尾を左右に振りながら嬉しそうにナイフをくわえたまま彼女の後を追っている。

最終的にダンキンはナイフをヘイリーさんに渡したようだが、ヘイリーさんとダンキンの喜劇のようなやりとりは多くの人に笑いをもたらしたようで、このような声があがった。

「犬は『本当に息絶えたのか確認させてくれ』って言っているのかも(笑)」
「犬は『気管切開が必要だ! 俺がやる』って言っているんだよ。」
「この犬はナイフを持って『心配ない! あっという間だ』って言っていると思うよ。」

ちなみにオリジナルの動画は、2021年9月9日にヘイリーさんがTikTokとInstagramに投稿しており、注目を集めたことで米ニュースメディア『Fox News』がヘイリーさんの動画を紹介していた。実はヘイリーさん、ダンキン以外にも何頭かの犬や猫、フェレットなども飼っており、アニマルアクターとして訓練しているという。

ヘイリーさんは、両親が米ニューヨークグレン・コーブにある動物保護施設「コーブ・アニマル・レスキュー(Cove Animal Rescue)」を運営していたことから、彼女も保護活動を手伝っていた。そんなヘイリーさんは13歳の時に「てんかん」と診断されたことから、ダンキンを介助犬として訓練するように両親に言われたという。ヘイリーさんは昨年4月に地元のニュースメディア『liherald.com』のインタビューに応じて、このように語っている。

「ダンキンは私がてんかんを起こす30分ほど前に、発作を感知してくれるようになったんです。私はダンキンを訓練して以来、犬を訓練することに夢中になり、自分がそれに対して情熱を注いでいることに気づいたんです。」

ダンキンはヘイリーさんのトレーニングの甲斐あって、発作を前もって感知し彼女を支えているようだ。そんなダンキンはドッグアクターとして過去にペット用品販売の「BarkBox」や「Amazon」のコマーシャルに出演したこともあるそうだが、ナイフを持った犯人役としてのドラマ出演も夢ではないだろう。

画像は『haley deecken 2021年9月9日付Instagram「whyd he whip it out like that」』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 MasumiMaher)

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