プレミアリーグ第3節が27日に行われ、ニューカッスルリヴァプールが対戦した。

 昨季4位フィニッシュを成し遂げたニューカッスルは、開幕戦で難敵のアストン・ヴィラを大量ゴールで撃破。しかし、続く第2節では“王者”マンチェスター・シティに0-1で敗れ、今季初黒星を喫した。今節ホームで迎え撃つリヴァプールは、開幕戦でチェルシーとの激闘を1-1のドローで終えた。それでも、第2節ではボーンマスを3-1で撃破し、今季初勝利を飾っている。遠藤航は同試合に途中出場し、リヴァプールデビューを果たしていた。

 ニューカッスルは前節と同様の11名がスターティングメンバーに入り、キーラン・トリッピアー、サンドロ・トナーリ、ブルーノ・ギマランイスらが連続して先発に名を連ねた。対するリヴァプールは前節から2名を入れ替え。遠藤が加入後初のスタメンに入り、センターバックにはイブライマ・コナテに代わってジョエル・マティプが起用された。

 試合は序盤からリヴァプールが前に出る。17分には左サイド開いた位置でボールを受けたルイス・ディアスがドリブルをスタート。カットインから巧みなタッチで相手陣内を切り裂き、ペナルティエリア左から右足アウトサイドで狙ったが、シュートがGKニック・ポープに弾き出された。

 リヴァプールは悪くない試合の入りを見せたものの、25分に最終ラインでミスが発生。引いた位置でボールを引き出したモハメド・サラーがバックパスを繋ぐと、トレントアレクサンダーアーノルドがトラップをミス。背後に流れたボールをアンソニーゴードンが見逃さず、GKアリソンの股下を通す一撃を沈める。ニューカッスルが先手を取った。

 さらに、直後のプレーリヴァプールアクシデントが発生。28分、左サイドでボールを持ったゴードンカットインからスルーパスを通すと、入れ替わろうとしたアレクサンデル・イサクをフィルジル・ファン・ダイクが倒してしまう。このプレーにジョン・ブルックス主審は迷わずレッドカードを提示。リヴァプールは残り60分間以上を数的不利で戦うこととなった。

 波に乗るニューカッスルは36分、右コーナーキックをショートで繋ぎ、折り返しを受けたトリッピアーが右足でクロスボールを送ると、跳ね返りを拾ったミゲルアルミロンがボレーシュートを放つ。左足で狙った強烈な一撃は枠を捉えたものの、GKアリソンビッグセーブに阻まれた。前半はこのままニューカッスルの1点リードで終了している。

 後半に入ってもニューカッスルがゴールに迫る。54分、中盤で遠藤をかわして前を向いたB・ギマランイスが敵陣へボールを持ち運んで左へ流すと、反応したゴードンカットインから右足シュートを狙ったが、ここはGKアリソンの正面へ。76分には右サイドをドリブルで突き進んだアルミロンがカットインから左足を振ったものの、ファーサイドを狙った一撃はポストに嫌われた。

 リヴァプールは苦しい時間が続いたものの、77分からピッチに立ったストライカーがチームを救う。81分、アレクサンダーアーノルドのパスをサラーダイレクトで叩くと、反応したディオゴ・ジョッタがスルーパスを送る。1度はスヴェン・ボトマンの背中に当たったものの、背後にこぼれたボールにダルウィン・ヌニェスが反応。右足で強烈な一撃を突き刺し、数的不利のリヴァプールが試合を振り出しに戻した。

 勢いに乗ったリヴァプールは後半アディショナルタイム、敵陣でのボール奪取からサラーが前を向くと、左足で背後のスペースへスルーパスを供給。抜け出したヌニェスはまたも右足で強烈な一撃を叩き込み、1点目のフィニッシュシーンと同じようなシチュエーションでリヴァプールが逆転に成功した。

 試合はこのままタイムアップ。リヴァプールは数的不利かつアウェイという状況でも逆転勝利を達成し、2連勝を飾った。遠藤は58分まで中盤の底でプレー。悪くないパフォーマンスを見せた一方、イングランドという異なる環境に適応していくことも求められるかもしれない。一方のニューカッスルマンチェスター・シティリヴァプールと強豪が相手だったものの、2連敗を喫することとなった。

 次節、ニューカッスル9月2日三笘薫が所属しているブライトンと敵地で対戦する。一方、リヴァプールはホームにアストン・ヴィラを迎える。

【スコア】
ニューカッスル 1-2 リヴァプール

【得点者】
1-0 25分 アンソニーゴードンニューカッスル
1-1 81分 ダルウィン・ヌニェス(リヴァプール
1-2 90+3分 ダルウィン・ヌニェス(リヴァプール

ヌニェスの2ゴールでリヴァプールが逆転勝利 [写真]=Getty Images